韓国映画 『チェイサー』 を観ました。 ネタばれあるかも。 ご注意ください。
怖かった…。 ノンストップでドキドキハラハラさせられる映画でした。 怖いだけじゃなく、とても切ない映画でもありました。 説明が下手なので、あらすじはオフィシャルサイトを参考にしていただくとして (横着ですんまそん)、ミジンの娘役の子役の子がものすごく可愛かったです。 何て言えば良いんだろう…、本当に可愛くて、賢くて、健気で…。 母親であるミジンが殺されたかも…と知り、車の中で泣きじゃくるシーンを観て、私も泣きました。 雨の音で (確かそうだった) 声は聞こえないんです、でもその泣きじゃくる表情を見たら、一緒に泣けてきました。 それまでずっと不安を抱えながらも気丈に頑張ってきたのに、そこでぷつんと緊張の糸が切れてしまったんだろうな…と思うような泣き方でした。 思い出しても切ないです。 その母親ミジンも助かったと思ったのに…、観ている私も 「良かった!」 とほっとしたのに…。 思い出してもため息が出るくらい惨い殺され方で、そのシーンでも涙が出てきました。 子どものことを思って頑張って必死の思いで逃げたのに、警察に通報もしたのに、殺された…。 ひどいなぁ、本当に。 だって、犯人を尾行していた刑事 (面が割れた女性刑事が1人で尾行するのもどうかと思うけど) がその店の目の前にいたのに殺されるなんて、どういうこと!? ミジンが逃げ込んだお店の女主人が本当にバカなんだよっ! 犯人が買い物に来た時、「不安だからお店にいてくれ」 と言った時は、 「バカ! 何を言い出すんだ!」 と思ったのですが、その後続けて 「ある事件の被害者がここにいる」 と言った時は、「大馬鹿者!!!」 と叫びそうになりました。 おまけに犯人に金槌を渡したりして…アタマイタイ。 結局その金槌を凶器として、お店の女主人とミジンが殺されてしまうんです。 あー、もうあの女刑事もバカだよ! あんなに長時間お店にいたら、普通様子を見に行くだろう! バカバカとんまとんま! おまけに逃げられて…。 バカバカ! その後、犯人が隠れている場所を突き止めたミジンの雇い主ジュンホがそこを訪ねて行くのですが、内心 「何で警察に通報しないの!?」 って思ったんです、その時は。 でもジュンホは、風邪で仕事を休みたがっていたミジンを無理矢理犯人のところに行かせてしまったことをずっと後悔していたんだろうな、だからミジンを救い出すことができなかったこともすごく悔やんでいて、自分の手で決着をつけてやろうと思ったんだろうな…と後から冷静に考えて気づきました。 目の前でみすみすミジンを殺させてしまった警察のことも、もう信用できなかったんだろう。 最後にミジンの娘の手を握るジュンホが切なかった…。 救いがなくて、思い出すだけで涙が出てくるような惨いストーリーだったのに、嫌な気持が残らない不思議な映画でした。 繰り返し観たくはないけど、「観なければ良かった」 なんてことも感じない映画でした。 きっと映画としての出来がすごく良いってことなんだろうなぁ。 韓国のアカデミー賞も受賞したそうです、さすが。
余談1 : チケットを買う時に 「1000円です」 と言われて、「えっ、1000円?」 と小さくつぶやいたら、「1日のシネマデーなので1000円なんですよ」 と言われました。 あ、そうか、今日は1日か。 ちょっとだけ得した気分でした。
余談2 : ロビーで開場を待つ間、2人連れの男性の会話が耳に入ってきました。 「あれも韓国映画だったかなー。 だいぶ前なんだけど、同級生5人がマフィアになって、最後は全員撃ち合いになるんだけど…。」 それ、『エグザイル/絆』! 韓国映画じゃなくて、香港映画! それから、同級生っていう設定でもなかったと思うぞ! (幼馴染だったと思う。) iPod nano の画面を見せて、「お話の映画はこれですね?」 と言いたくなりました。 それ、絶対に 『エグザイル/絆』 ですから! タイトルを忘れるなんて、がっかりだよっ!
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