今日の2本目 『パーマネント野ばら』 を観ました。 ネタばれ大いにあります、ご注意ください!
この映画も、劇場でポスターを観た時は 「ふーん」 って感じだったんです。 でも、原作が西原理恵子さんだと知り、「これは観なくては!」 と思ったのです。 私が未だかつてないほどの涙を映画館で流した 『女の子ものがたり』 の西原理恵子さんですから。 と言うわけで、いきなり結論を書きますが、この映画もすごく良かったですよ。 切なかった…。 今も切ない…。 菅野美穂ちゃん演じるなおこの恋人カシマ (江口洋介さん) が、全体的にはすごく優しいのに、なんとなく 「本当になおこのことを愛してくれているのかな?」 と思うようなところがあり、一緒に泊まることにした温泉宿で急に姿を消した時は、「やっぱり…? いや、でもそんなはずは…。 これってなおこが見ている夢なのでは?」 と思ったりもしたのです。 でも、それはある意味正解だった。 正解であってほしくなかったけど。 終盤で、実はカシマがずっと昔に亡くなっていることがわかるのですが、カシマとデートしている夢を見ているなおこに、小池栄子さん演じる親友のみっちゃんが 「あ、デート中?」 と何でもない様子で声をかけるシーンや、みっちゃんからなおこが海でデート中だと聞かされたなおこの母と母が経営する美容院の常連のパンチパーマのおばさまたちが、一様にハッとした顔でみっちゃんの方を振り返るシーン、そしてみっちゃんから 「あ、大丈夫だよ」 と言われてみんなが一様にほっとした表情を見せるシーンなどから、カシマの死後なおこに起こった様々なことが想像できて、なんだか泣けてきました。 みっちゃんの 「あ、大丈夫だよ」 という言葉から、過去に大丈夫じゃなかったことが起きたことも想像できた。 みんながなおことカシマのことに気づいていながら、ずっと気づかないふりをしつつ、なおこのことを気遣っていた様子に気づいて、本当に切なくなりました。 映画館ではそのシーンだけで涙したのですが、映画の後歩きながら、ふとなおこに 「私、カシマと付き合ってるんだ」 と聞かされたともちゃん (池脇千鶴さん) が 「知ってるよ」 と優しく微笑むシーンを思い出し、「ともちゃんもすべてわかっていて、なおこのことを受け止めていたんだ…」 と気づいて、涙が出てきました。 歩きながらうるうるするおいら、やばいっす。 さすがに 「歩きながら泣くのはまずいな」 と思ったので涙は止めたのですが、残念ながら鼻水は止まりませんでした。 何かのアレルギーってことで。 なんか、人の優しさが詰まっている映画でした。 『女の子ものがたり』 の時のような滝レベルの涙はありませんが、しみじみ泣けてきます。
出てくる役者さんが全員良かったなぁ。 菅野美穂ちゃんはもちろんのこと、江口洋介さん、小池栄子さん、池脇千鶴さん、みんな本当に良かった。 夏木マリさん、パンチパーマのおばさんトリオももちろんね。 あと、子役のももちゃん (役名) がすごく可愛かった! 「死んだ?」 が良かったですね。
…そう言えば、山の中でボロボロの生活をしているおばあちゃん、また1人埋めてましたね。 殺したんだか、自然死なんだか。 追及されると寝たふりをするのがおかしかった。 くすくす。
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