可愛いあの子は母への誕生日プレゼント。 実家の玄関に飾ってもらいました。
今日は日向旦さんの 『世紀末大バザール 六月の雪』 を読みました。 今までに読んだ江戸川乱歩賞と鮎川哲也賞の受賞作にはハズレがなかったので,きっと今作も…と思ったのですが,なんと今作は鮎川哲也賞の佳作でした。 ありー? ちょっと出鼻をくじかれた感がありましたが,とてもおもしろく読むことができました。 巻末の解説を読んで,佳作であることにも納得できました。 おもしろくて少し切なくなる作品でした。 何と言ったら良いのか…,すべてを知っている人にとっては,本当にたまらないことだな…と思いました。 特に,すべてのきっかけを話してくれた彼のことを思うと,胸が苦しくなります。 詳しく書くとネタバレになってしまうので,書けません。 ごめんなさい。 ただ,最後まで俺の東京での職業が明かされなかったことに少し不満が残りました。 探偵ではないんだろうけど,堅気でもなさそうだし,一体何をしていたんだ? 書かれていたのに読み落としたのかなぁ。 いずれ明かされるものだと思っていたので,少しガッカリしました。 どこかに書いてあったのかなぁ…。
続けて読み始めた本があまりにも救いがなくて,早くも挫折しそうになっているのですが,「きっと救いはあるはず!」 と信じて読み進めています。 仮に救いがあったとしても,そこまでに犠牲になった命は戻ってこないのだけれど…。
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