カープの試合がない日は,心穏やかに過ごしませう。
朝,「これは帰ってからやろう」 と後回しにしようとした家事があるのですが,ふと 「帰った時,私はこれができるほど元気なのか?」 と考え,出かける前に済ませておきました。 案の定,今日は朝からバタバタ。 少し落ち着いた時間もありましたが,帰宅後にそんなに体力が残っているとも思えなかったので,朝の自分の判断は正解だったな,と思いました。 本当に疲れた…。 今日がピークだったと思いたいです。 さて,昨夜ついうっかり読み始めてしまった平野啓一郎さんの 『ある男』 を,帰宅後読み終えました。 疲れていても本は読む,いや,むしろ疲れていたから読んだのかもしれません。 現実逃避…かな。 先が気になって仕方がなくて,夢中で読み進めました。 どう表現したら良いのか,わからない話だった。 救いがないわけではないけれど,ただただ悲しい気持ちだったりもする。 「ある男」 と評されている彼が,最後の数年間は幸せに過ごしていた,というのが本当に救いだと思います。 良い家族に恵まれて,本当に良かった。 …けど,遺された方はたまりませんよね。 ラストはちょっともらい泣きしそうになりました。 本当にあの家族で良かった。 こういう小説を読むと,「あまりよく知らないあの人は,本当に本人なんだろうか?」 とちょっと疑心暗鬼を生じそうです。 職場や友人関係でそれはありませんが,例えばアパートの住人などについては,「もしかしたらあの人は…」 なーんて想像を巡らせてしまいそうです。 そうそうあっても困りますが,どこかで実際にありそうで怖い気もします。 平野啓一郎さんの作品を読むのは初めてでしたが,とてもおもしろかったので他の作品も読んでみたいと思います。
|