バンダ・アチェの漁村復興プロジェクトと資源管理
発信:山尾 政博 広島大学 食料資源経済学研究室
はじめに    I バンダ・アチェから    II クルング・ラヤ湾の復興プロジェクト    おわりに


おわりに

スマトラ沖地震・インド洋津波から2年が経過した。復興の進捗状況はさまざまであるが,バンダ・アチェ周辺で言えるのは,地域によって復興の格差は予想以上に大きいことである。バンダ・アチェを起点に交通アクセスのよいところ,インド洋側よりマラッカ海峡に面した地域が,まず復興をとげている。そこでは,図1に示したような,復興の第2段階に入っている。だが,被害が大きかった遠隔地の漁村では,復興への道のりはまだまだ遠い。

"Community-Based Rehabilitation" (CBR)というような戦略が提起されている。復興が第2段階に向かう今,改めて,漁村の持続的な復興と方向性を議論しておかねばならない。