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カタリエヌモノ

** 2011.02の カタリエヌモノ **

 ++ 11.02.01 (tue) ++ 



責任の重さを偉さだと勘違いする人は多い。

 ++ 11.02.02 (wed) ++ 



大学で伝えるべきことは,知識というよりは,考え方や学び方。

 ++ 11.02.03 (thu) ++ 


(画像をクリックすると原寸大のグラフが表示されます。)

10年度後期の学生による授業評価アンケートの結果(その1)です。
上のグラフは子ども学部1年生対象の「教育心理学」の平均評定値です。

今回も全体的には悪くない評価だと思います。

ただ,授業改善を重ねているにもかかわらず,過去3回(*1)と比べて評価が改善しないのが空しいです。

例えば,
「この授業はシラバスに沿って計画的に行われ,その到達目標は達成されましたか。」
という質問項目があります。

私は毎年,授業計画をきちんと立て,あとはよっぽどのことがない限り計画通り講義しています。
それにもかかわらず,あまり評価が高くありません。

ということで,今年からは講義開始前に15回分のシラバスをスライドに出すようにしました。
さらに,その日にどこをやるかを黄色で強調して学生に見せるようにもしました。
ところが,劇的な改善は見られませんでした。

基本的に,私は
・学生に授業を評価する能力があるのか
・質問項目が学生に理解できるものになっているのか
という点に疑問を持っています。

このアンケートのあと,受講生に集計結果を見せながら,
「毎回シラバスを見せていたけど分かってた?」
「この計画通り毎回やっているけど,違ってた?」
等と質問してみたのですが,反応は鈍いものでした。

どうも,
「そもそもスライドなんか見ていない」
「そもそもシラバスって何か知らない」
ということのようです。

努力の方向が間違っていた気がしました(涙)。

−−−−−−−−
(*1)「10.02.27」「09.07.31」「09.02.14」参照。

 ++ 11.02.04 (fri) ++ 



研究者なら,知の突端に立ったらさらにその先をみてみたくて我を忘れるのが当たり前。

 ++ 11.02.05 (sat) ++ 



科学者はたとえ自分の研究の成果がほんの少しの進歩でしかないと分かっていても,その進歩に自覚的であるので,その進歩に十分な喜びを見出せる。

 ++ 11.02.07 (mon) ++ 


(画像をクリックすると原寸大のグラフが表示されます。)

10年度後期の学生による授業評価アンケートの結果(その2)です。
上のグラフは子ども学部2年生対象の「子ども未来学基礎演習U」の平均評定値です。

いわゆるプレゼミと呼ばれる授業です。
専攻別に分かれ,私は小学校教諭を主に目指す学生向けのクラスを担当しました。

内容的には文献講読です。
私のクラスのテーマは教育評価でした。

梅大では初めての文献講読の授業でしたが,それなりに盛り上がりました。
学生の評価もそれなりだと思います。

 ++ 11.02.08 (tue) ++ 



努力など才能のない者の言い訳にすぎない。

 ++ 11.02.09 (wed) ++ 



私はこれまでの人生で何度も何度も「身の程」を知らされて来ました。
思い知らされた「身の程」にあわせて生きて行くべきだとも思うようにもなりました。

ただ,見てみたい風景が身の丈に合わないこともあります。
そういう時は,自分が努力だと思い込んでいたレベルを凌駕する努力をすれば良いだけです。

何をなすべきか,答えはとても簡単なのです。

でも,こんな簡単なことを学生は理解してくれません。
(努力しているフリなんて無意味なのに。)

 ++ 11.02.10 (thu) ++ 


(画像をクリックすると原寸大のグラフが表示されます。)

10年度後期の学生による授業評価アンケートの結果(その3)です。
上のグラフは教職課程2年生対象の「教育心理学」の平均評定値です。

過去2年(*1)と比べ,良い評価だと思います。
特に,コミュニケーションに関する項目が改善しています。
毎回感想カードを書いてもらいコメントを返すという試みが功を奏したものと思われます。

学生の感想は,基本的にはトンチンカンな質問や,幼稚なコメントが大半でした。
ただ,時々なるほどと思うことが書かれていることもありました。
梅大では珍しく「大学で講義をしている」という実感がある講義でした。

−−−−−−−−
(*1)「10.02.27」「09.03.09」参照。

 ++ 11.02.14 (mon) ++ 



指導案(*1)の書き方の勉強をしています。

勘所は論文の書き方と同じようです。
自分の講義でも指導案を書いてみると良いんだろうなと思います。

−−−−−−−−
(*1)(学習)指導案とは,要するに,学校の先生の授業計画書です。

 ++ 11.02.15 (tue) ++ 



指導案の書き方を勉強してみて,自分の講義の計画の立て方を反省するようになりました。

大学でもシラバスは作るので,
・15回全体を通した目的
・毎回の講義の分かりやすさ
はいつも頭において講義をしています。

ただ,
・各回の具体的な目的と教授法との対応は
あまり意識していなかったかもしれないと思いました。

もう少し自覚的に各回の授業の方法を考えて講義しようと思いました。
来年度以降の反省点です。

 ++ 11.02.16 (wed) ++ 


(画像をクリックすると原寸大のグラフが表示されます。)

10年度後期の学生による授業評価アンケートの結果(その4)です。
上のグラフは子ども学部3年生対象の「臨床心理学」の平均評定値です。

昨年と比べ(*1),かなり評価が上がりました。

時間割の関係からか,今年は少数の学生のみが受講していました。

受講生が減ったにもかかわらず,大きな教室だったため,閑散とした雰囲気でした。
ただ,再履修者等を除き,基本的に意欲のある学生が受講していたのでやりやすかったです。

内容的には専門外のものなので,あまり満足はしていません。
それにもかかわらず,評価が改善したということは,受講生の質が主な原因といえます。

事実上人生初の選択科目での講義でしたが,専門の内容で選択科目だけやれたら幸せだろうなと思いました(笑)。

−−−−−−−−
(*1)「09.08.05」参照。

 ++ 11.02.17 (thu) ++ 



どうせなら,死んだときには誰かに偲ばれた。
だから,まだ私は死ねない。

 ++ 11.02.18 (fri) ++ 



答えをすぐくれる人間を信じてはいけない。
そいつはあなたを騙そうとしているか,ただのバカか,だから。

答えをいつまでもくれない人間を信じてはいけない。
そいつはあなたの気を引こうとしているだけかもしれないから。

どうせ信じるなら,答えを一緒に考えてくれる人間。

けれども,そいつも善人とは限らない。
なぜなら,あなたの問はバカでも分かるもので,それにもかかわらず,バカでも分かるということを教えてくれない人間かもしれないから。

 ++ 11.02.19 (sat) ++ 



来週月曜日は研究会のため山口大学にお邪魔いたします。
そのため,このページの更新はお休みいたします。

次回の更新は22日(火)です。

 ++ 11.02.22 (tue) ++ 


(画像をクリックすると原寸大のグラフが表示されます。)

10年度後期の学生による授業評価アンケートの結果(その4)です。
上のグラフは子ども学部3年生対象の「子ども未来学演習U」の平均評定値です。

いわゆるゼミです。
内容的には去年の3年生と同じで,去年(*1)よりもおおむねよい評価でした。
また,同一受講者の前期(*2)よりもよい評価でした。

ただ,今年のゼミ生が立てた研究計画の質は去年と比べて低い気がします。
また,ゼミ中の発表者に対するコメントも核心を突くものが少なかった気がします。

今年度の3年生は自分のスタイルを崩すのが苦手なタイプが多い気がします。
自分のスタイルに固執している間は大きな成長は望めないと思います。

来年度は,そのあたりに自覚的になってがんばってほしいです。

−−−−−−−−
(*1)「10.03.03」参照。
(*2)「10.08.25」参照。

 ++ 11.02.23 (wed) ++ 



自分を善人だと思っている人間を私は信用しない。

 ++ 11.02.24 (thu) ++ 



私は大学とは「学生を指導する」ところではなく「学生とコラボする」ところだと思っています。

もちろん,講義等では主に知識の伝達を目標とします。
しかし,演習やゼミでは相互作用の中で教員も学生も新たな視点を得られるのが当たり前だと思います。

そういう意味で,
・受け身の学生しかいない大学
・教員にインスピレーションを与える能力のない学生しかいない大学
は,本当の意味での大学ではないと考えています。

 ++ 11.02.25 (fri) ++ 


(画像をクリックすると原寸大のグラフが表示されます。)

10年度後期の学生による授業評価アンケートの結果(その4)です。
上のグラフは子ども学部4年生対象の「子ども未来学演習W」の平均評定値です。

いわゆるゼミです。
後期は卒論のデータ報告,卒論の草稿の相互チェックとコメント,評価といったことをしました。
おおむね評価は良好で,前期(*1)と比べても全体の評価は上がっています。

卒論も,心理学専攻ではないことを考えればそれなりのデキだったと思います。
私自身も,探求心のほとんどない学生を相手に良く指導したと思います(笑)。

−−−−−−−−
(*1)「10.08.28」参照。

 ++ 11.02.26 (sat) ++ 



結局大学教員って何なのかと思うことがあります。

学生が成長しても,どうせもともと学生が持っている力が現れただけな気がします。
また,1人の教員の影響力なんてちっぽけで,学生は色々なところでいろいろなことを学んできています。

そうすると,私は学生にとっての環境のほんの一部でしかなく,私がしゃかりきになって何かをやった所で大して意味はないのではないかと思えてきます。

 ++ 11.02.28 (mon) ++ 



認知心理学者としての幅を広げる為に,発達心理学や社会心理学を学ぶことも重要だとわかってきました。
その為に教授・学習のプロセスを教えたり学んだりすることを媒介として力をつけていこうと思っています。

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