第13回 日本ツメガエル研究集会・日本動物学会 第90回 大阪大会
2019年9月9日から11日(の午前)、関西セミナーハウス(修学院きらら山荘)にて開催された第13回 日本ツメガエル研究集会に参加し、その後、9月12日から14日まで大阪市立大学にて開催された日本動物学会 第90回 大阪大会に参加してきました。二つの研究会・学会を「はしご」して6日間ほど関西に滞在しました。
ツメガエル研究集会の方は「ネッタイツメガエル近交系4系統のゲノム解読と遺伝的変異」、動物学会の方は「西南諸島産両生類と温泉ガエルに見る両生類の環境適応と分布拡大」というタイトルで、カエルが研究対象というだけが共通項の全く異なるトークをしました。一人二役で二つの研究を同時に進めているのでこうなります。ネッタイツメガエルの方はon goingのゲノム解析で分かってきたことを紹介。ゲノム全体の解析というのは網羅的というだけで好きですが、出てくる結果は非常に表面的で生物学なのかどうか怪しい。一方、さながら西南諸島の旅とカエル採集という内容の話はいかにも生物学で良いのですが、中々研究が深化できない。元々ゼロからのスタートなのですぐに遺伝子と生態を繋ぐような話にはなりません。過去の集団解析の話に終止符を打つつもりで、これまでの流れから現在に至るストーリーを概観しました。
内容はあまり新しくはありませんが、イボイモリの集団構造については最近、論文を上梓したところでした。研究に着手してから8年ぐらいかかりました。執筆が遅いだけでなくその間異動したり、仕事が変わったり、いろいろありました。