[miscellaneous]卒業論文執筆における決まり事
卒業論文作成シーズンに毎回同じこと言い続けている気がするので、卒論執筆時に守るべき決まり事を記述しておく。こういうことはレポートを書くたびに自然に使い方を習得するものなのかと思っていたが、大学に4年近く通ってもほとんどの学生は知らないようである。それでも、先輩の論文を見て真似ればよいのだが、差し迫ってから執筆を始めるせいなのか、まったく学ぶ努力をしない学生もいるので、以下に当たり前のことを書く(2023/02/08 追記)。
- 最低でも締め切り日の2週間前には指導教員に見せて修正、コメントを依頼する 論文を執筆するのと同様に修正するのもかなりの時間を使う。教員の時間も限られているので、ギリギリになって持ってこられても為すすべがない場合がある。
- 執筆する前に過去の卒業生の論文を読む 卒業論文がどのようなものなのかを知らずして、執筆はできない。必ず事前に読んで真似ること。
- 論文執筆についての参考書を読む これも上と同様。以下の本がおすすめ
- 「理系の作文技術」(木下是雄著、中公新書 1981年)
- 「これからレポート・卒論を書く若者のために 第2版」(酒井聡樹著、共立出版 2017年)
- Wordの目次作成機能を使って書く 論文は章立てをして書く必要があるので、Wordの目次を自動的に作成してくれる機能を使うこと。
- 各ページにページ数を振る Wordのページの下部(フッター)にページ数を入れる。
- 形式を統一して論文を引用する
- 論文を本文中で引用する際、著者が三人以上いる論文を括弧で括る場合は、 (Igawa et al., 2022) のように、「第一著者のFamily name␣et␣al.(ピリオド),(カンマ)␣発表年」と書く。
- 著者が二人の場合は、 (Igawa and Sumida, 2006) のように、 「第一著者のFamily name␣and␣第二著者のFamily name,(カンマ)␣発表年」と書く。 単著の場合は、 (Igawa, 2008) のように、「第一著者のFamily name,(カンマ)␣発表年」と書く。
- 論文を主語として用いるような場合、括弧を外して書く。その際は、 Igawa et al. (2022) のように、「第一著者のFamily name␣et␣al.(ピリオド)␣(発表年)」と書く。
- 著者が二人の場合は、 Igawa and Sumida (2006) のように、 「第一著者のFamily name␣and␣第二著者のFamily name␣(発表年)」と書く。 単著の場合は、 Igawa (2008) のように、「第一著者のFamily name␣(発表年)」と書く。
- 全角文字と半角文字の間には半角スペースを入れる。 本文中の全角文字(かな・漢字)と半角文字(括弧や、単位など)の間は少し詰まった状態になるので、半角スペースを入れる。「。」や「、」の前後はスペースは必要ない。
- フォントを統一する 本文中のフォントは特殊な場合を除いて統一する。基本的に日本語は明朝体(MS明朝体など)、英語はTimes(Times New Romanなど)
- 文頭の位置はインデントを使って調整する 改行後の先頭の文字は下げる。Wordにはインデントという文頭だけ文字下げをしたり、文の開始位置を調整する機能があるのでそれを使う。スペースを何個も入れたりしない。
- ページを変える際には「ページ区切り」を挿入する Wordには「ページ区切り」という挿入項目があるので、余白を残してページを変える際にはこれを用いる。空の改行をいくつも入れたりしない。
- 書き終えたと思ったら声に出して読んで確認する 読んでみて意味が通じない箇所が無い状態にしてから教員に見せること。