雑記

[読書記録] ドニー・アイカー・死に山

1959年2月2日に発生した「ディアトロフ峠事件」の真相についてのルポタージュ。前半から中盤にかけてはディアトロフグループの行動記録についての詳細な記録に割かれ、中盤から原因究明においての混乱と筆者のロシアでの調査についての記述。ようやく最後に真相と思われる原因へと一気に移行する。謎解きとしては筆者自身ではなく、気象と物理の専門家があっさりと解いてしまうので何か物足りなさを感じるが、すっきりとはする。事件や極限の雪山環境云々の前に、1959年という時代と当時のソ連という環境が異質のもので、その点ですでに不気味な世界観を感じる。

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