雑記

追悼・John Measey博士

昨年の初夏にアフリカツメガエルの移入集団調査で来日し、今年も4月末より来日予定であったJohn Measey博士が2024年4月19日の北京時間8時30分ごろ、教鞭をとっていた雲南大学近くの雲南省昆明市郊外で交通事故により亡くなられた。57歳であった。恵まれた洞察力と旺盛な好奇心で精力的に仕事を勧める世界的研究者で、彼の死を悼む人は多い。

私の一方的な見方かもしれないが、生まれ育ちや趣味、考え方で共感するところが多く、1年前に知り合ったとは思えないほど親しい存在になっていた思う。彼の親族や同僚と連絡を取る中で、彼自身も広島に来るのをとても楽しみにしていたということだった。
実際、私は来日して行う調査の準備と並行して、彼が日本で楽しむための中古のロードバイクを探していた。私も一緒に久しぶりにロングライドに繰り出したいと思い、せっかくならよいバイクを用意したいと近所のバイクへの連絡を何度か取った。実はその少し前に、チャットアプリで彼が中国で新しく買ったというグラベルバイクの写真が送られてきていた。均整のとれたジオメトリのフレームは私も欲しくなるようなものだった。彼は実際そのバイクで昆明の郊外を早朝に走るのを楽しんでいたに違いない。事故当日の朝も。

1年前、彼がお土産として持ってきたツメガエルのbody shapeをしたネオンサイン。電子工作好きの私としても心躍る作品だった。ただ飾るのもったいないということで、プレゼンタイマーにしようとしていたのだが、中々時間が取れず、1年ほどそのままになっていた。残念ながらJohnが日本に来ることはなくなったのだけれど、彼との思い出のためにarduinoとリレーでタイマー設定装置を付けて私が改造した(リレー音がうるさいということでmosfet仕様に再改造予定)。

Johnと一緒に行くはずだった淡路にも先日行ってきた。道半ばの研究もなんとか繋げてあげたいと思う。

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