自称ショートスリーパーから学ぶアカデミックキャリアべからず集
最近、自称ショートスリーパーという人物がメディアに露出して、本人が代表理事を務める一般社団法人日本ショートスリーパー育成協会が「ショートスリーパー」を商標登録まで取りつつも、「短時間睡眠は推奨していない」、「たかが医者などにはわからない」、などとよくわからない言動を繰り返している。もはや呆れて言うべきところはないのだが、彼の態度にはアカデミアキャリアにおいて禁忌とすべき事象がほとんど網羅されている。私は自戒の意味を込めて、アカデミックキャリアにおけるべからず集、反面教師として考えるべきだと思う。
- 議論の最中に感情的になる
これは最も禁忌とすべき態度である。データについて議論しているのに人格否定として受け取るような子供じみた人物とは議論ができない。研究室主催者として終始一人で研究をするのであれば問題ないが、アーリーキャリアの若手研究者で、他人と議論できないのは致命的である。広いようで狭いアカデミアにおいて他人との協力関係を構築できなければ、よほどのことがない限りキャリア形成に影を落とすことになるだろう。研究者以前に成人として恥ずかしくない態度をとるべきである。 - 根拠となるデータを示さない
先行研究や他人の主張を批判する際に、自分の主張を支持する一次データを示さずに概念的な内容を口頭でもって話し続けるのは、クラスで感想文を発表するのと同じである。学会発表のみで論文を査読付きの一定の評価のある国際誌に投稿しないのも本質的に同じである。 - 無意味に目立ちたがる
名声は後からついてくるものである。科学研究において本質的な仕事をしているかどうかが、唯一の存在価値である。特に自分の研究の進捗もないのに世間に出ても恥をさらすだけ。
至極当然のこと過ぎて、何の意味もないような気がするが、逆に言うと、これらに気を付けて研究に全身全霊を傾ければ自然とまっとうなアカデミア生活が送れるのではないだろうか。特に、若手のうちは周囲の人間から応援してもらえるような態度が大事だと思う。私もすでに若手とは言えない年齢になってしまったが、そのように謙虚に頑張りたい。
ちなみに私は老化のせいなのか、最近、3時間しか寝られず、あまり早い時間に寝ると変な時間に起きて逆に体調が悪化するようになってしまった。
