続けて 『つぐない』 を観ました。 何と言うのか、切なくてたまらない映画でした。 あ、ネタばれがあるので、ちょっと改行します。 あと、憤りのあまり言葉遣いが汚くなるかもしれません、あらかじめご了承ください。
何と言うのか、妹のついた嘘のために不幸になった姉 (セシーリア) と恋人 (ロビー) の物語とでも言うのでしょうか。 なんか、本当にひどい話でした (映画がひどいというわけではなく)。 何なの、あの妹は! すべて自分の思い込みで、証拠もないのに罪のないロビーを貶めるような証言をして、挙句彼は刑務所 → 過酷な兵役へ。 セシーリアとロビーが、ティールームで3年半ぶりの再会を果たし、そしてすぐ戦争のために別れるシーンでは、うるっときてしまいました。 妹があんなことをしでかさなければ、2人はもっと幸せに過ごせたはずなのに…。 ラスト近くになって、セシーリアと戦争から無事帰還したロビーが一緒にいるシーンがあり、「良かった、ようやく2人は一緒になれたんだ…」 とほっとしたのも束の間、それが妹が書いた小説の一場面で、しかも作り話だっただなんて!!! ロビーは帰国船が出る最後の日にフランスで死に、セシーリアはその数ヶ月後に空襲で亡くなっていて、その作り話は妹がせめてものつぐないに、2人がそうであれば良かったと願ったものだっただなんて。 何それ、そんなのつぐないでも何でもない! 単なる偽善じゃないか! 許せない。 妹は 「真実を語ろうと前から思っていた。 韻も装飾も抜きで…」 と言っているけど、この偽善は装飾以外の何物でもないではないか。 何なんだ、一体。 腹立たしくて仕方がありません。 この妹は、自分がしでかしたことの大きさを本当に理解しているのだろうか? と思ってしまいます。 なんて奴だ、本当に。 …すみません、憤りのあまり取り乱してしまいましたが、観た人間をここまでの気持ちにさせてしまう映画です。 映画自体はひどくないんです、ひどいのはあの妹です。 許せん、あの妹。
|