『西の魔女が死んだ』 を観ました。 映画館で何度か予告編を観ていたのですが、最初は観るつもりじゃなかったのです。 でも 『ジュノ』 を観た後に、『ジェイン・オースティンの読書会』 や 『ファクトリー・ガール』 を観る気分じゃないよなーと思って、この 『西の魔女が死んだ』 を観ることにしたのです。 が、観て正解でした。 癒された。 イギリス人のおばあちゃん (魔女) と孫 (まい) が、ほんの数ヶ月一緒に過ごした日々を描いた映画なのですが、「私もこんな優しいおばあちゃんがほしかったなぁ…」 とうらやましく思いながら観ました。 私にも祖母 (母方のみ) はいるのですが、孫のことを可愛がるような人ではなかったので、「おばあちゃんってこういう存在なのかぁ」 と思いました。 映画に出てくるおばあちゃんは、甥っ子や姪っ子に接する私の母のようでもありました。 その母の姿を見て、「こんなおばあちゃんがほしかったな」 と思っていたのも事実でありまする。 あれ、愚痴かな。 孫のまいがおばあちゃんと喧嘩したまま2年が経ち、仲直りすることなくおばあちゃんは亡くなってしまうのですが、温室 (たぶん) にまいへのメッセージが残されていて、観ている私もまいと一緒に涙。 きちんと約束を守ってくれたんだよね。 まいとおばあちゃんが喧嘩する原因になった隣人のことも、おばあちゃんが亡くなってからその人柄を理解することができて、良かった。 まいがずっとその人のことを嫌いなままでいたら、おばあちゃんは絶対に悲しがるので。 文部科学省特別選定映画だからなのか、観客の中には小中学生の姿もちらほら。 私も姪っ子に観せたくなりました。 …あの子は退屈するかな。
開場前にロビーで 『西の魔女が死んだ』 に関する雑誌の切り抜きを見ていたら、「トイレでビールを出してこにゃーいけん」 という声が聞こえてきた。 「はっ!?」 と思って声のした方向を見たら、『ジュノ』 の時にビールを飲んでいたご婦人でした。 映画の趣味が一緒かよ…とげんなりしつつ、こういうおばさんにはなりたくないと思ったのでした。
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