『宮廷画家ゴヤは見た』 を観ました。 半年くらい前に広島バルト11で上映されたのですが、その時は観に行くことができず、今回シネツイン2で上映されるということで、いそいそと観に行きました。 ひどい話だった…。 あ、ひどい映画という意味ではなく、映画に出てきた異端審問というのがなんともひどい話だった。 豚肉を食べなかったというだけで、ユダヤ教徒と決めつけて拷問するってどういうこと!? 人には好き嫌いってものがあるでしょう? それにユダヤ教徒だって別に良いじゃない。 思い出しても頭にくるなー。 ナタリー・ポートマン扮するイネスという少女がユダヤ教徒の疑いをかけられて拷問されるのですが、「違う」 とどれほど言っても 「我々は真実を知りたい」 の一点張り。 真実って何? 教会側が勝手に思い込んでいることが真実? どんだけ偉いんだよ、本当に。 イネスは濡れ衣で15年間も留置された結果精神を病んでしまって、おまけにようやく外に出られたと思ったら、家族は全員スペインに侵攻してきたフランス軍に殺されていて、かける言葉も見つかりません。 思い出しても腹が立つくらいひどい話です。 おまけに、親切ぶって近づいてきたロレンソ神父との間に子どもができたって言うじゃないですか。 神父のくせに何やってるの、この人? このロレンソ神父が本当にひどい奴!!! 教会にいられなくなってスペインから逃げ出したかと思ったら、フランス軍の侵攻に乗じて戻ってきて権力を振るい、イギリス軍が攻めてくるとわかった途端また逃げ出そうとして。 結局死刑になりましたが、同情する気も起りませんね、あんな輩には。 ロレンソ神父の遺体を運び出す荷車にイネスが寄り添って、ずっと手を握っているのがとても悲しかった。 そして、それを呼び止めるゴヤも。 そうそう、ゴヤのことをすっかり忘れていました。 ロレンソ神父がひどい奴なら、ゴヤは誠実な人とでも言うべきか。 身寄りのなくなったイネスに親身に接し、彼女が産んだ子どもを探す手伝いをし (彼女の言葉を信じてくれた、ということがすごく大きな意味を持っている)、きっと最後まで彼女の面倒を看たんだろうなと思います。 ゴヤが誠実だったということが、本当に救いでした。 あ、今日ひろしま美術館の常設展は観ずに帰ったのですが、もしかしたらゴヤの絵もあったかなぁ。 寄れば良かったかも、残念。
…毎度のことながら、あまり映画の感想になっていませんね。 映画のことを書く時、自分の文章力のなさを痛感します。 あ、映画のことに関わらず、日記全般がそうなのかちら。 来年の目標は、「もっと伝わる文章を書く」 かな。 …目標達成は難しそうだ。
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