『ラッシュライフ』 を観ました。 東京芸術大学の学生が作成した映画だそうです。 チケットを買う時、「撮影方法の関係で、一部見苦しい場面があるのですがよろしいですか? (みたいな感じ。 かなりうろ覚え)」 と聞かれたのですが、「せっかく観に来たんだから、そんなの気にしちゃおれん!」 という感じで、「はい」 と答えました。 …実際は、一部というか、結構見づらい場面がありました、はい。 特に一番最初のパートに。 4人の主要人物のパートごとにきっちり区切って描かれているのですが、すごくおもしろいパートとそうではないパートもきっちり分かれていました。 堺雅人さん演じる泥棒黒澤 (このキャラ、大好き) のパートはすごくおもしろかったのですが、柄本佑くんの河原崎と寺島しのぶさんの京子のパートは、私的にはイマイチでした。 最後の板尾さんの豊田のパートもまあまあおもしろかった。 「なーんかバラバラだなー」 と思いながら観ていたのですが、最後に 「ラッシュライフ」 という文字が大きく表示されて、「あ、そうか、ラッシュライフなんだから仕方がない!」 と妙に納得してしまいました。 エンドロールを見てわかったのですが、それぞれのパートは脚本も監督も違う人が担当していたんですね。 そりゃあ、バラバラに感じても仕方がない。 そう感じた私の感性が正しかった。 伊坂幸太郎作品を読んだ時に感じる 「パズルのピースがピシッとはまっていく感覚」 を味わうことができなかったのが、ちと残念です。 映画を観ながら、「原作はどんなのだったかなー」 と気になって仕方がありませんでした。 かなり前に図書館で借りて読んだきりなのですが、先日文庫で購入したので、時間がある時に読み返してみようと思います。
画面をじーっと見ていて思ったのですが、柄本兄と寺島姉は目の感じが似ているような気がします。 先日 『THE CODE/暗号』 を観たばかりですが、寺島弟 (=尾上菊之助さん) もずいぶんお姉さんと似てきましたね。 以前はさほど感じなかったので、ちょっとびっくりしました。
柄本兄は、先日観た 『守護天使』 では連続バラバラ殺人事件の犯人役だったのに、今回は死体がバラバラにされる様を見ておののく役でしたね。 両方観ていた人にだけわかる、正反対のおもしろさでした。 『守護天使』 での柄本兄は、今回死体をバラバラにしていた人を見て、「マグロ解体用の包丁 (たぶん) でやると楽ですよ」 と冷静にアドバイスしそうです。
「パンフレットがあったら買おうかなー。 でも自主制作的な映画だから、パンフレットはないかなー」 と思っていたら、チケットを買った時に薄いパンフレット様のものをいただけました。 レディスデーで1000円で観た上にパンフレットまでいただけるだなんて、お得ね。 これは映画を鑑賞した人だけしかもらえないものだから、貴重だっ、イェイ! (ちなみにコンセッションには、「パンフレットはありません」 と書かれていました。)
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