不味さには慣れた。
昨夜,井上夢人さんの 『ラバー・ソウル』 を読みました。 内容紹介に 「空前の純愛小説が幕を開ける」 とあるのですが,読みながらずっと 「こんなの恋愛小説じゃないよ,単なるストーカーじゃない」 と思ってました。 でも,最後の章でそれが180度覆されました。 最後の章を読みながら,「えっ? いやいや,でも本人が…」 と思ったのですが,それもきちんと説明されていて,納得することができました。 ずっと不快でたまらなくて,でも先が気になって一気に読んでしまった。 そして最後はものすごく切なくて,泣きたい気持ちになりました。 鈴木誠は本当に幸せだったのかな…。 幸せな気持ちだけが心に残っていたら良いな。 それにしても,あんなにお金持ちだったら整形だってできたんじゃないだろうか? 子どものうちは無理だけど,大人になればなんとでもできないのかな。 それも含めて治療なのでは? 実際の医療はそこまで進んでいると良いな…と思いました。
今日は法月綸太郎さんの 『頼子のために』 を読みました。 今まで何度かアンソロジーで法月綸太郎さんの作品を読んだことがあるのですが,ちょっと自分の好みではない気がしてしばらく読んでいませんでした。 でもこの作品は最後までおもしろく読むことができました。 犯人も動機も割と予想どおりだったので,「こんなものかー」 と思ったのですが,ラスト3ページに 「おぉーっ」 と驚く真実が隠されていました。 まさかあんなに心の闇を抱えた人がいたとは…。 怖いね―。 あと今日は秋川滝美さんの 『居酒屋ぼったくり2』 も読みました。 1巻からかなり日が空いたので,常連客も 「えーっと,何をしている人だっけ?」 という感じでしたが,うっすら思い出すことができ,おもしろく読むことができました。 どの料理も美味しそうだったにゃー。
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