朝からセンチメンタル過剰。 夕方、スピッツの歌に癒された。
恩田陸さんの 『ユージニア』 を読み終えました。 うーん、よくわからん。 恩田陸さんの小説ってまだそんなにたくさんは読んでいませんが、『夜のピクニック』、『ネバーランド』 のように読み終えてからじんわりと胸に染み込んでくるようなものと、『ユージニア』、『夏の名残りの薔薇』 のように読み終えてから 「んー???」 と考え込んでしまうものとすごく極端な気がします。 どちらもおもしろいのですが、後者はやはりしばらく悩みますね。 この 『ユージニア』 もどう解釈するかはあなた次第です、的な雰囲気。 じゃあ、私はあの人が犯人だと思いますよ、やっぱり。 他の解釈は一切浮かびません。 第三章で 「緋紗子」 のことをずっと 「久代」 と書いてあったので、そのうち何か説明があるに違いない…と思いながら読み進んだのですが、結局それについては一言もなし。 誤植にしては一章まるまるだしなぁ…と考えていて、さっきようやくその意味に気づきました。 そこだけ小説の中に出てくる小説の一部 (ややこしいなぁ、作中小説とでも言うのかな) なんですね。 はぁ…、そういうことか。 とは言え、これも私の勝手な解釈なので、実は違うのかもしれません。 各章でメインの人物が変わるのですが、前の方の章の主人公だった人が、後の方の章で数十年後の設定でまた主人公になっていたりするので、読みながら結構頭を使うというか、ちょっとした頭の運動になりました。 最後の方は頭の中がわやんくちゃんになりながら読んだので、もう一度読み直すとまた新しい解釈が見えてくるのかもしれません。 …ほんまかいな。 大学の図書館で恩田陸さんの 『Q&A』 という小説も借りているのですが、これはどちらのタイプの小説なのだろう。 はたまた私がまだ知らない別の一面をもつ小説なのか。 読むのが楽しみです。
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