三十三間堂

Day3

三日目。移動が多く、スケジュールもタイトで一番の山場でした。

朝一番は三十三間堂です。もう何年ぶりかも思い出せない久しぶりの訪問でしたが、いきなり入り口に巨大な観光客さばきのための施設が出来上がっていて、驚きました。
内部も近年の研究成果にもとづいて像の配置が見直されており、以前とはまた違った配置で見ることができました。

大勢の観光客が観光バスで乗り付けてくる前に三十三間堂をあとにして、こちらもすでに何年前に来たか思い出せない、通りを挟んだ養源院へ。

養源院
養源院

副住職さんによる解説で見学しました。寺の由来や血天井、石川五右衛門が盗みに入ったとされる部屋、俵屋宗達の杉戸絵の配置の意味なども丁寧に解説していただきました。建具に描かれた絵は、出入りするときの動きを考慮に入れた表現がされている点など、なかなかそれだけを切り出した展示では分かりにくい部分なので、非常に興味深かったです。
近年、襖絵などはレプリカに置き換える寺院が増えている中で、長い間守ってきた宗達の襖絵を、そのままの状態で見ることができることは、大変良かったです。

養源院のあとは、またさらに足を伸ばして智積院へ。

智積院庭園
智積院庭園

ここでは、長谷川等伯らの障壁画と、庭園を見学しました。こちらの障壁画は、智積院の前身である祥雲寺に描かれた障壁画です。祥雲寺は秀吉の幼くして亡くなった子どものために建てた寺院です。建物は焼失しましたが、持ち出されて焼失を逃れたものが現在は収蔵庫に展示されています。等伯の息子、久蔵の桜図と、そして桜図を描いてすぐ亡くなった息子を偲んで父等伯に描かれた楓図の競演には、秀吉と等伯の想いが重なるものを感じます。
利休好みの庭と言われる庭園ではしばし一休みという感じで、のんびり見学できました。池の水面の上に縁が張り出しており、池との関係がとても気持ち良い空間です。

三日目にして京都らしくなってきました。

盛りだくさんの午前中から昼食を挟んで午後は京博の名品ギャラリー展示を見学しました。2階では知恩寺の収蔵品が展示されており、改めて例えばローマでいう教会と同じように、京都のお寺はいろいろ持っているのだなあと再認識しました。

トラりんと戯れる
トラりんにツッコミを入れられる。なんでやねん。

特別展の開催中ではなく、比較的空いていたせいか、トラりんと戯れる時間がありました。

次に予定していた河井寛次郎記念館は、残念ながら団体での見学時間が重複してしまって、見学することができませんでした。エアコンのない施設でもあり、また、機会があればみなさん季節の良い時期に訪問してみてください。

そこから京都国立近代美術館へと移動して、バウハウスへの応答と常設展を見学しました。バウハウスへの応答では、たとえばパウル・クレーは作品とはまた方向性の異なる授業をしていたらしい、といったことが講義ノートから感じられたりなど、なかなか見る機会のない教育プログラムに関わる部分が見られたのは面白かったです。前日の大山崎とこちらの常設展で河井寛次郎の作品については見ることができたので、記念館を見られなかったのは残念ですが、内容的には多少なりともカバーできたかなと思います。

フォーエバー現代美術館での展示
祇園のフォーエバー現代美術館での展示

最後に、祇園の八坂倶楽部内にオープンしたフォーエバー現代美術館に行きました。初めて行ったのですが、想像していたより作品数も多く、展示も、庭も含めた空間も良かったです。

見学先はたくさんありましたが、一日目、二日目に比べると楽だったように思うのは、坂を登るルートが殆どなかったからでしょうか。
今思えば初日は王子公園から県立美術館に下っていくルートにしたほうが楽でしたね。予定を組むときにはあまり山登りという感覚はありませんでしたが、実際歩いてみると結構ハードでした。反省。
朝8時半に出発して、フォーエバー現代美術館を出た時には17時を過ぎていたので、結果的には河井寛次郎記念館が見学できなくてもスケジュール的にはちょうど良かったなというところです。