公開授業

教育学部のFD活動の一環で、公開授業研究を実施することになりました。
今ではどこの大学でもFDで公開授業は行っているとは思いますが、広島大学の教育学部で(つまり広島大学の教育学部の先生方の前で)公開授業をやるというのは、やはり特別なものだと思います。
授業としては特別なことをやるわけではないとはいえ、実際にやってみるとそれなりに緊張して、妙にハイテンションな講義になったのでした。

授業風景
デザイン演習室での公開授業。講義中じっとしていないのは単にいつも通りです。
対象は2年生のデザイン概論でした。デザインにおけるかたちとプロポーションの意味を学ぶ回で、学生たちがグループごとに絵を描きながらディスカッションを通して発見し学んでいく授業設計になっています。
今回は想定していたより多くの先生方にご参加いただき、スペースが狭くて恐縮でした。特別なことをするわけではないと言いながらも、デザインの授業で普通に授業を見ていただくだけでは面白くないので、FDに参加された先生方にも予告なしで無理やり絵を描いていただく、という取り組み(暴挙)を試してみました。

授業風景
先生方にも学生たちと一緒に参加していただきました。
実際に学生たちとの同じ作業や議論に参加していただいたことで、いつものFDより楽しんでいただけたとしたら幸いです。また、学生たちにとっても、年齢の違う先生方との議論はまた新鮮であったであろうと思います。
先生方のテーブルに自ら参入してくれた勇気ある学生のみなさんに感謝します。

授業後は場所を移して参加していただいた先生方と研究会を行いました。

一番考えさせられたのは、将来教員を目指す学生もいるクラスであればこそ、このような授業方法を取り入れている理由を学生たちには伝えているか?という質問でした。学生たちが自ら気づいてくれることが望ましいとは思うものの、どこかでこうした集団での意見集約のデザイン(ファシリテーションの手法)についても扱ったほうが良いのかもしれないとも思いました。
予想に反して意外とお褒めの言葉もいただけたことにはホッとしましたが、色々と指摘していただいた点にはそれぞれ新たな気づきがあり、今後に活かしていこうと思います。