1) 人を頼り過ぎる人 |
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@予期される結果 |
仕事が進まない。
伸びない。伸びが遅い(周りが伸びている状況では伸びが遅いは伸びないにほぼ等しい)。 |
A行動パターン |
「次はこうしたら良い」という話になる。
→議論の際に自分の意見をなるべく言わない。自分の判断をなるべく加えない。議論が成立しない。
→すぐに依存する相手に丸投げする。
→「指導教員が○○と言った」とだけ言う。 |
B原因 |
自立(Independency)していない。
当事者意識がない。 |
C対策 |
以下のことを言う。
・自分の研究に責任を持たなくてはいけませんよ。You should be responsible for your research.
・何月何日ごろが期限ですね。間に合わなかったら、○○ですよ。
・あなたには成果を出す責任があるんですよ。 |
2) やらない人
仕事が遅い人 |
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@予期される結果 |
仕事が進まない。
伸びない。伸びが遅い(周りが伸びている状況では伸びが遅いは伸びないにほぼ等しい)。 |
A行動パターン |
やらない。 やろうとしない理由を一生懸命探そうとする.。
【参考図書】
・任せる技術(小倉広、1日1回、週1回、164-165ページ) |
B原因 |
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期限の軽視 |
仕事の期限を守らなくても良いと思っている。
(仕事の期限についての判断基準がおかしい)
→遅くても良い(許される)と思っている。
(遅い方向にマイペース)
→仕事の速さを上げようとする気がない。
→作業の効率化に取り組まない。Do you want to improve your efficiency?
→作業が速くならない。
→仕事が遅いまま。 |
出来ない |
やり方を知らない。
→教える。
→効率的に取り入れようとする気がない。
→教えたことの数割しか取り入れられない。
→あまり伸びない。
→相対的に見て出来ないまま。 |
C対策 |
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全体の締切 |
プロジェクトの期限・締切を明確に伝える。 |
ステップの締切 |
ステップごとの締切を設定し、明確に伝える。
【締切の作り方】
全体像を把握する。
作業ステップに分ける。
作業ステップリスト
・実験予約
・実験準備
・実験
・データ取得
・データ解析
・論文原稿の執筆
必要な時間を見積もる。
各ステップの締切を考える。
【途中の見直し】
残りのステップが何かを考える。
残りの時間を考える。
残りのステップの締切を考える。 【参考図書】
・任せる技術(小倉広、締め切りのない仕事に締め切りをつくれ、182-187ページ) |
許容範囲の基準 |
許容範囲の基準を示す。
ここまでは可(Acceptable)、ここからは不可(Not Acceptable)。
不向きと言ってみる。You are not competitive.
黙認しない。 |
改善しない場合 |
繰り返し伝える。 |
3) 考えない人 |
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@予期される結果 |
失敗を繰り返す(You will repeat failure forever.)。
改善ができないから。
伸びない。伸びが遅い(周りが伸びている状況では伸びが遅いは伸びないにほぼ等しい)。 |
A行動パターン |
教える。
相手に質問はありますか?と聞く。
質問にいくつか答える。
相手が質問はもうありませんと言う。
後日、相手が分かっていない(聞いていないという)。 |
B原因 |
相手が内容を理解していない。
考えていない。 |
C対策 |
考えていない・分かっていないことを分からせる。
自分の現在位置、井の中の蛙。
二回目の実験で分かってないところは分かっていないとはっきり言う。
You should organize contents in your brain!
計画性
カレンダーを貼る。
紙に書いて渡す。 |
@まとめシート |
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A実験ノート |
分かるために、実験ノートを書くことを指導する。
根拠も書く。 |
Aマニュアル作成 |
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自ら考える利点 |
自ら考える
→基本原理(測定原理・構造)を理解する
→成功・失敗の原因を分析できる
→失敗を予測できる→失敗しない
→予期せぬことで失敗したら→必要な改善ができる
仕事(研究)が進む |
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教員も人間である。
教員も間違えることがある。
おかしいなと思ったらチェックすることを考える。
チェックする手法を考える。
教員に相談してみる。
チェックしてみる。 |
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【参考図書】
・OJT完全マニュアル(松尾睦、190-205ページ) |
4) ”最小限の努力”で
答えにたどり着こうとする人 |
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@予期される結果 |
研究の質の低下。
学生・博士研究員本人のレベルアップの妨げ。 |
A行動パターン |
ごまかしに頼る。
ブラックボックス(既存のソフトウェア)に最初から頼る。
小手先のテクニックに頼る。 |
B原因 |
自分で考えようとしない
詰め込み型教育のせい? |
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【参考図書】
・理系のための研究生活ガイド第2版(坪田一男)
(学生時代の勉強と研究とは全然関係がない、31-33ページ)
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