『告白』 を観ました。 ネタバレあるかも。 ご注意ください。
S 先生から原作を借りて読み、「いったいどんな風に映像化されるんだろう…」 と思っていたのですが、原作のおもしろさを損なわない出来だったように思います。 って、思いっきり上から目線ですみません。 実際、原作がおもしろすぎたので期待も膨らむわけで、「しょーもない映画だったら、承知せんぞ!」 って気分だったのです。 でも、本当に映画もおもしろかった。 映像がきれいだったし、鏡がすごく効果的に使われていたように思います。 何と言っても、松たか子さんのすべての感情を排除したかのような、氷のような演技がすごかった。 全編を通して、一切感情が見えませんでした。 木村佳乃さんのどうしようもないほどのバカ親っぷりや、岡田将生くんの腹立たしいくらいの KY 教師っぷりも素晴らしかったです。 木村佳乃さんの、張りつめていた糸がぷつんと切れたような演技も 「流石」 の一言に尽きました。 どうしようもないほどのバカ親なんだけど、あの一瞬の表情はちょっと切なくなりました。 ほぼ原作に忠実だったと思うのですが、唯一ラストシーンが…。 あれはどうなんでしょうね。 あの場面は原作のままでは収まりがつかない、と思われたのでしょうか。 私は原作どおりでも、最後のあの一言があればきちんと収まったのでは? と思いましたが。 あ、最後のあの一言だけ、少し感情があったような気もするなぁ。
最近仕事で気が滅入ることが多いので、「やっぱり観に行くのはやめようかなぁ…」 と思っていたのですが、気分転換のつもりで行ってみました。 気持ちが晴れるような映画ではなかったですが、観て良かったと思います。 期待を裏切らない映画でした。
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