夏の設定なのに,吐く息が白いことが気になります。
昨夜,原田ひ香さんの 『三人屋』 を読みました。 紹介文を読んで,仲良し三姉妹が時間帯を分けて1つの店舗でわいわい楽しくやっているのだと思い込んでいたのですが,それは全然違っていた。 むしろ,仲は悪かった。 でもお父さんに対する気持ちは3人とも同じで,同じものを探し続けているというのが良いな,と思いました。 その探し続けているものに対する感覚もバラバラで,感動に温度差があるのがおかしかった。 初めて会った他人の言葉を鵜呑みにして気持ちが揺らいだまひると朝日より,素直に自分の耳を信じて感動している夜月の方が純粋で良かったな。 まひると朝日も,どうして初対面の人の言葉を鵜呑みにしてしまうんだか。 お父さんの言葉を信じましょうよ,大切な思い出じゃない。 三姉妹を取り巻く男性(各章のタイトルになっている)にもいろいろ変化が起こっているのも,おもしろかった。 まさか森野くんがあそこまで開き直っているとは思いませんでしたが…,くすくす。 まひるの離婚騒動は,発言小町にもありそうでおかしかった。 勉は出世しそうにないし,むしろリストラされそうなので別れて正解だった気がします。 勉から離婚を切り出してくれて良かったよ。 私も三人屋に行ってみたい。 トーストにはあまり興味がないので,行くとしたらまひるの讃岐うどんか夜月のスナック。 夜月の手料理は美味しそうなので…と思ったけど,最後の部分を読んだら結構適当な味付けをしてそうな気もしてきました。 あと,夜月はずっとキョンキョンをイメージして読み進めました。 このあて読みは正解だと思う,うん。 とても楽しい読書でした。 さて,今夜も本を読むぞ。
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