今日も勝つ!
米澤穂信さんの 『さよなら妖精』 を読みました。 登場人物が高校生なので,描写の一つ一つがなんだか眩しくて,自分が高校生だった頃を思い出しながら読みました。 「青春だなー」 と暢気に思いながら読み進めた,途中までは。 途中でふと1991〜1992年という時代と,ユーゴスラビアという設定の意味に気づいて,急に涙が出てきました。 そこから先は,「結末を知りたくないな…」 と急に重苦しい気持ちになって読み進めました。 時折,「私が思っているような結末になるとは限らないし!」 と無理に気持ちを盛り上げたりもした。 ネタバレになるので結末については書けませんが(Wikipedia ではガッツリネタバレされていて驚いた。 先に読まなくて良かった…),マーヤとの出会いは守屋たちにとってすごく意味があることだったのだろうな…と思いました。 この出会いは,彼らの将来にも影響を与えたんじゃないかと思う。 うん。 それにしても米澤穂信さんは,高校生の描写が上手だな,と改めて思いました。 古典部シリーズも読んでみたいのですが,なかなか機会がありません。 きっとおもしろいのだろうな。 『さよなら妖精』 を読んだので,前から気になっていた 『王とサーカス』 を読むことができそうです。 いつのことになるかわかりませんが,楽しみです。
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