iPadを教材・教具として利用してみる
AirTurnの活用
AirTurnというガジェットを取り寄せました。これは,手放しでページをめくることを目的とした外部スイッチです。基本はブルートゥースでiOSやAndroid,Windowsに接続し,用います。ここでは,いくつかの活用例を紹介します。
弱視者の楽譜ビューア(2014/07/14)
楽譜を閲覧する際,弱視者はとても苦労します。トランペットやホルンなどのピストン式の管楽器でだと片手で紙の楽譜を近づけて何とか見えますが,ピアノや木管楽器,弦楽器などは創も行きません。そこで,18インチのAndroid端末にPDF化した楽譜を入れて,EBookDroidというアプリで評してみました。 楽譜データ作成時は,DSやDC,コーダのような繰り返し記号で行ったり来たりしなくて良いように,一直線上(シリアル)に楽譜をつぎはぎすることが,この方法を成功させるコツです。
肢体不自由者のAACエイド(その1)(2014/07/15)
アクセシビリティ機能にはスイッチコントロールがあります。この機能がはじめからデフォルトで入っているとは,iOSすごい!
これがあると,シングルスキャン方式でのコンピュータの操作が可能になります。以下の動画では手で操作していますが,スイッチを呼気や引っ張りに置き換えても同じですね。
以前は,高価な機材やソフトを購入する必要がありましたが,まずは見の周りのデバイスで試せるというのは画期的ですね。
肢体不自由者のAACエイド(その2)(2014/07/16)
iPadに外部スイッチを接続して,オートスキャンとVOで操作した場合,視覚障害と肢体不自由の方のiPadの操作が可能となります。
しかし,問題が生じることがあります。それは,例えばミュージックを再生した場合,オートスキャンが停止するまで次々とVOカーソルの部分を読み上げ続けるということです。
そこで,オートスキャンを任意に停止する方法の一つのアイデアを照会します。
こんな,オートスキャンシステムがOSレベルで入っていることは,他のOSでは考えられないすばらしさですね。