iPadの視覚障害教育での実践例
弱視の社会人の経験談(山形県)
- 実践者
- 山形の方
- 使用アプリ
- 内容
カメラapp |
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私は0.01の弱視です。昨日,一昨日と特総研短期研修の同期会が京都でありました。その中で宇治の平等院に行ってきました。平等院に隣接する博物館内は,当然,写真撮影不可なのですが,その場で「弱視でよく見えないのでipadを使ってよく見てみたい。」と伝えると,すんなりOKがでました。そこで早速カメラ機能を使って仏像などを観察してみました。裸眼で見ると,ほとんど真っ黒で人型っぽくは見えるものの何だかまったく分からなかったものが,ものすごく明るくコントラストが高く,とても見やすかったです。
以前から夜の街でカメラを使うと裸眼より明るく見えるのは経験していましたが,こんなにきれいに浮かび上がり,裸眼では黒の単色に見えていたものに,木目があることや赤や青の色彩が施されていることも確認できました。
また,屋根瓦の模様を展示している部分がありましたが,暗い展示場の上の瓦にスポットライトが当たっています。裸眼ではまぶしく,iPadでも真白く映り込み,はじめは見えないかなと思いましたが,白黒反転機能を使ってみると,これまた瓦の細かい模様が浮かび上がりとてもよく見えました。
さらに,古文書ですが,これも裸眼で見ると紙があるのはわかりますが,文字などは一切見えません。iPadを使い白黒反転モードにすると文字が一つずつ見え,筆使いもなんとなくわかりました。
後で国宝の平等院の中でも使用してみましたが,薄暗い寺院や博物館の見学などでは,弱視者にとって必需品だと思いました。
長くなりましたが,思わずよく見えうれしくなり書かせていただきました。