iPadの視覚障害教育での実践例
観察や実験での活用
- 実践者
- 北九州視覚特別支援学校
- 使用アプリ
- 内容
プレイペイント | カメラapp | 野草山草図鑑 | Safari |
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対象は,中学部の弱視の生徒であった。
【プレイペイントの活用】
“カメラ”を使って,ヒマワリの葉を上から撮影した。“プレイペイント”にその写真を取り込み,葉を1枚1枚着色していくことで,葉が重なっていないことを確認できた。
斑(ふ)入りの葉をヨウ素液に入れたとき,どの部分が青紫色になるか予想させた。実際に用いる葉を撮影した写真をプレイペイントに取り込み,色が変わる部分を生徒自身が予測し,その予測した内容をペイントした。
心臓の図を“カメラ”で撮影し,その写真を“プレイペイント”に取り込み4つの部屋があることや血液の通り道を描き込みながら確認した。
消化管の図を“カメラ”で撮影し,その写真を“プレイペイント”に取り込み,各器官の場所を,色を変えて着色しながら確認した。
実験の結果の写真にコメントをつけて保存した。
紙では,間違える度に消して書き直す必要があるが,その心配をせずに思い切って書いたり塗ったりすることができ,生徒の積極的な活動の様子が見られた。また,説明の際にもペイントしながら途中で拡大したり,色分けしたりできることは,利用のしやすさを更に高めているようだ。
実験結果の写真に,生徒自身がコメントを書き入れ,ノートとして保存することで,授業の記録としてのノートの役割を高めることができた。
【その後の様子】
先日,「でんぷんの唾液による分解」の実験をしていると,ちょっとした空き時間に,私は指示していないのだが,生徒が積極的に実験の様子を写真に撮り,プレイペイントで追記していた。このような生徒の姿がどんどん見られるようになればと思う。