卒業式

3月23日は例年通り、広島大学の卒業式でした。毎年、卒業式は特別な日ではあるのですが、今年はまた一段と特別な日とならざるを得ませんでした。
今年は卒展と論文発表会は辛うじて開催できたものの、例年であれば、追いコンがあったり、謝恩会もあったり、卒業生とゆっくり話をする機会もあるのですが、今年はそのようなイベントはすべてキャンセルされてしまいました。
今年の卒業生は、チューターをしていたこともあり、もう少しゆっくり話ができればよかったのですが、それができませんでしたので、今年はこちらにメッセージを残しておこうと思います。

28生の卒業生のみなさん、修了生のみなさん、卒業・修了おめでとうございます。
学部生のみなさんは、広島大学に来て二年目で初めてチューターをつとめることになった学年であったこともあり、新入生のときのオリエンテーションやアート巡りツアーであったり、また、チューターだからというわけではなくたまたまではあるのですが、学外研修の担当にもなって一緒に関西に研修旅行に行ったり、卒展や論文発表会の準備をしたりと、他の学年とは違った思い出もいろいろとあります。
そのような意味では、他の学年以上に、これまでいろいろな話しをする機会があったでしょうし、いろいろなことを伝える機会があったと言えるのかもしれません。

今年は新型コロナウイルスの感染のひろがりを受けて、卒業・修了に際して、例年のような節目の機会を持てなかったことは残念ですが、今後もぜひ、継続的に近況を知らせてください。そして、時々大学にも顔を見せに来てください。あるいは、卒展や論文発表会を見に来てください。

これからもきっと、いろいろなことがあるでしょう。
最近では、過剰な自己責任論が幅を利かせていますが、何かしらうまくいかないことがあったからといって、何もかも自分のせいなのだと思い悩む必要はありません。不可抗力ということも多々あります。環境を変えることが助けになることもあります。自分を守るために、一時的に避難したり、逃げ出すことが必要なこともあります。
反対に、何かしら成功や成果があったなら、立ち止まって周りをよく見てください。自分一人で成し遂げられることは限られています。その成功や成果を支えてくれた人やものを大切にしてください。

これからのみなさんの日々が充実したものとなりますように。