『マルタのやさしい刺繍』 を観ました。 すごく素敵な映画でした、今年1本目の映画にして、大正解。 何て言えば良いんだろう…、本当に素敵な映画でした。 元気をもらい、心も癒やされた。 思い出すと頬が緩んでしまいます。 若い頃の夢を叶えてランジェリーショップをオープンさせた80歳のマルタを観ていたら、その半分以下の年齢の私にも何かできるんじゃないか、という気持ちになってきました。 すごいですよねぇ、本当にマルタは。 スイスの片田舎の保守的な村でおしゃれなランジェリーショップ、しかもオープンさせたのは80歳のおばあちゃま。 周囲はみな軽蔑の眼差しでマルタを見つめるのですが、マルタはめげない。 最初から力になってくれた友達リージ、最初は軽蔑していたけどだんだん力になってくれたフリーダとハンニ、みんな輝いていました。 フリーダなんて老人介護施設でインターネットの講習を受けて、マルタが作ったランジェリーをネット販売するし、ハンニも80歳になって運転免許を取り、ネット販売の発送を請け負っちゃって、元気すぎますよ、本当に。 素敵過ぎる! 残念ながらリージは途中で亡くなってしまうのですが、彼女がいなかったらマルタの夢は叶わなかった。 そう思うとすごく大きな存在だし、マルタのお店が成功するところを見てほしかったなと思います。 そこは悲しかったな。 映画は、くすっと笑えるシーンが満載。 ハンニの路上教習中、車が野原に乗り上げて教官が 「はぁ…」 って感じで煙草を吸おうとしたら運転席のハンニと目が合い、次の瞬間教官がハンニの煙草に火をつけているシーンだったり、マルタの息子がマルタが作ったランジェリーをゴミに出した夜、おばあちゃま4人組がこっそりゴミ収集所からゴミ袋を回収しちゃうシーンだったり、くすっと笑いながら、心の中で 「がんばれ、がんばれ」 と応援しちゃうシーンがいっぱいありました。 でも笑えるシーンばかりじゃなく、うるっとくるシーンもいっぱいあった。 先に書いたリージが亡くなるシーンだったり、村の人たちからマルタが非難されるシーン、でも一番感動したのは、それまでマルタの行動を非難していた息子がマルタがランジェリーの端切れで作った合唱団の旗を 「お袋のために掲げてくれ」 と合唱団に頼んで大会で掲げてもらうシーン。 やっぱりそのシーンが一番だったな、マルタの夢を一番理解してほしい人でしたから。 村の女性たちだって、保守的な男どもの手前マルタのお店に入ることができなかったけど、本当はずっと興味津々だったんですよ。 最後は村の女性たちでお店がいっぱいになって、本当にうれしかった。 出てくる女性が元気で、観ている女性も元気になる映画でした。 うん、本当に良い映画だった。 また観たくなってきたなぁ。 1時間半という長さも絶妙でした。 あぁ、もう一度マルタに会いたい!
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