『私の男』 を観ました。 ネタバレがあります、ご注意ください。
小説を読んだ時にはそうは思わなかったのですが、これはかつて自分の "娘" だったはずの "女" に翻弄されて破滅した男の話なのでしょうか。 ラストシーンを観て、そう感じました。 そう言えば原作では淳悟が花に 「お前は俺のものだ」 と言っていたと思うのですが、映画では 「俺はお前のものだ」 と言っていたような気がします。 …って勘違いだったらごめんなさい。 「ん? 聞き間違い?」 と思った気がするんですよね。 確かにタイトルも 『私の男』 であって 『俺の女』 ではないので、どちらが主導権を握っているのかも明白と言えば明白です。 これも小説を読んだ時にはまったく考えなかったけど、そう言われてみれば (自分で言ったけど) そうだ。 小説ではうっすら感じられた淳悟の父性が、映画ではそこまで感じられなかったのが少し残念でした。 淳悟の 「後悔している」 という発言は本当に嫌だったな、あれでもしかしたら少し漂っていたかもしれない父性が全部吹き飛ばされました。 あの一言で、「なんだ、この男?」 と思ってしまった。 そりゃ花も3年間行方をくらますわ。 …原作にも 「後悔している」 発言はありましたっけ? ありませんよね? なかった気がする。 あったとしても、なかったことにしよう (をい)。 演出やそういう細かな部分にちょっと 「ん?」 と思うところはありましたが、退屈な映画ではなかったので良かったです。 上から目線でごめんなすゎい。 それにしても二階堂ふみさんはすごい! 彼女が出演している作品を観るのは今回が初めてなのですが、本当にすごい女優さんだと思いました。 少女の顔から色香漂う女の顔までしっかり演じ分けていました。 すごい!!! あと小ネタですが、花の子役の子には 「花ちゃん」 と呼ばれたら 「花子と呼んでくりょう」 と答えてほしかった。 よりによって、どうして同じ名前なんだか…。
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