帰り道,メガネが少し曇りました。 塗り直さなくては。
『グラシアス創立25周年記念ライヴ "ありがとうが社名です"』 のライブ配信視聴チケットを購入。 今年3度目のゴスペラーズ関連のライブです。 楽しみです。
昨夜,呉勝浩さんの 『スワン』 を読み終わりました。 日中読み始め,続きが気になって仕方がないので最後まで読みました。 おもしろい…というかなんというか,恐ろしさもありつつのおもしろさでした。 無差別銃撃事件に巻き込まれた人たちが,極限状態でどういう選択をしても,それは誰にも責められない気がします。 でも責めたい人もいる。 遺族ならともかく,無関係の人たちに責められる筋合いはないと思います。 SNS等で身勝手に非難する人たちに,「自分がその場にいたらどういう行動を取るのか,考えてみろ」 と言いたくなる。 銃口を突きつけられた状態で,冷静な判断ができるのか? と。 弁護士に集められた5人の事件関係者が,一体どういう役回りを演じたのかがわからず,それが知りたくてどんどん読み進めました。 途中,一度だけ 「あっ」 と声が出た。 責められるべきは,やはり事件を起こした犯人たちだと思うのですが,必ずしもそうならないところに,人間の心の恐ろしさがあるように思いました。 「この人がそういう行動をとらなければ,家族は助かったかもしれない」 と思うのは仕方がないけど,責めるのはやはり違う気がする。 実際自分がその立場になったら,わからないけど。 彼女を助けたわけではないというのも,その心中を想像すると恐ろしい。 そんな気持ちを抱えて,これから先どう生きていくのだろうか。 自分の罪がいつ暴かれるかと日々怯えながら生きていくのも辛いし。 なんだかいろいろなことを考えさせられる小説でした。 おもしろかった。
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