ペスタロッチーの生涯4 |
さて、農場経営に行き詰まってからペスタロッチーは、 しばらく文筆業に精を出していました。そうこうするうちに隣国 フランスで革命が起きました。世にいうフランス革命です。この革命 はスイスにも波及し、ペスタロッチーの運命も大きく変わることに なりました。1798年にスイス革命が勃発し、革命政府 ヘルヴェーチア共和国が成立しました。ペスタロッチーは革命政府に 教育の面での奉仕を申し出ました。新政府は学校の整備を課題として いたからです。最初にペスタロッチーが派遣されたのは、条件の あまり良くないシュタンツという村でした。というのは、革命政府に 最後まで抵抗したためフランス軍によって焼き討ちされた村だったか らです。親が殺されて孤児になってしまった子どもたちを修養する 施設でペスタロッチーの教育実践が始まりました。1798年12月 のことでした。ペスタロッチーはそのとき53歳でした。
1. 子どものころ | 2. 大学にはいって |
3. 農場経営の失敗 | 4. フランス革命の影響 |
5. はじめての教育実践 | 6. 小学校の先生になる |
7. 教員養成の学校を作る | 8. ペスタロッチーの最期 |