2009年から関わっている小佐木島で、懸案となっていた風の子学園の跡地問題。
所有者が分からない状況が長く続く中で、解決策を探り続けて10年余りが経ち、昨年になってようやく現在の所有者の方と直接お話ができる状況になり、解決に向けた出口が見え始めていましたが、ようやく解決することができました。
「RESEARCH」カテゴリーアーカイブ
風に吹かれて
ここ10年ほど、研究対象として関わっている島があるのですが、その島にあった民間の施設で、ある事件が起きてから今年7月末で30年になります。
事件のあと、そのまま放置され廃墟になっている施設の跡地をなんとかしたいと活動してきているわけですが、解決すべき問題も多く、なかなか思うように進んでいません。
新しい市長が就任されたこともあり、30年を迎えるタイミングで、改めて島の皆さんから市に撤去に向けた協力を求める要望を出そうということになり、これまでの経緯も併せて、今日の広島テレビのテレビ派でも取り上げていただきました。
関係者のみなさんそれぞれがいろいろな想いをお持ちでいらっしゃるわけですが、限られた時間のなかで、なんとか解決に向けた見通しが得られるよう、引き続き活動していきたいと思います。
住まいの百科事典
住まいの研究者なのかと聞かれれば、積極的にそうだとは答えにくいのですが(家政学会にも入っていないわけですが)、執筆者の片隅に入れていただいております。
東広島市との共同研究
今年度は、東広島市との共同研究として、市内の中小事業者の生産性(特にデザインやブランド力の面での)向上の取り組みに協力しています。
着任以来、これまでも県内の企業の方々と共同研究を実施しておりますが、やはり多くの中小企業のみなさまにとって、広島大学との共同研究は敷居が高く、また、特に私のような分野での共同研究の可能性に関する認知度も低いことから、より多くの協働の機会を掘り起こす必要性を感じていました。
今回の東広島市との共同研究には、こうした課題を解決するきっかけになればという思いで取り組んでいます。 続きを読む 東広島市との共同研究
ISAIA2018
10月23日から26日まで、韓国のピョンチャンでひらかれていたISAIA(The International Symposium on Architectural Interchanges in Asia)に参加してきました。2年ごとに日本・韓国・中国の建築学会が持ち回りで開催しており、今年は韓国での開催でした。
オリンピックの開催地とはいえ、ピョンチャンって一体どこ?という感じで、交通手段もいまいちよくわからず、スケジュール的にもいろいろと調整が必要であったりしたので、実はアブストラクトを出した論文の発表を取り下げて行くのをやめようと思っていたのですが、デザインセッションに推薦したから発表するように、というお達しをいただきましたので、それならなんとかなるかなということで、不在中各方面にご迷惑をかけることにはなりましたが、参加することにしました。
Urban Regeneration
先週、ソウルで開かれた都市再生に関する国際会議で話をする機会がありました。私のほかに海外から招かれていたのは、中国、台湾、コロンビア、オランダ、シンガポール、スペイン、アメリカの各国で都市政策や住宅政策に関わるみなさんで(自分だけかなり方向性が違う…)、それぞれの都市での取組についての発表を聞き、時代が変わったことを改めて再確認したのでした。 続きを読む Urban Regeneration
Summer School
実は学外研修と並行して、東広島市との共同研究事業の一環で実施される、国際サマースクールが8月26日から28日の日程で行われていました。
最初の2日間のプログラムには残念ながら参加できませんでしたが、3日目の最終プレゼンテーションと審査会にだけ審査員として参加しました。 続きを読む Summer School
Urban Artscapes
昨年、出ますよと書いてからはや一年…
ずっとバックオーダーになったまま出る出る詐欺状態にありましたが、Urban Artscapesがようやく出版されてAmazonその他から手に入るようになっています。
最初の原稿を書いて共著者全員が顔を合わせてからすでに5年が経ってしまいましたが、なにはともあれ、無事出版されたことは喜ばしいことで、長期間にわたって全体のコーディネートをしてくれたManilaとCarolinaに感謝感謝です。
久しぶりに国際学会
先週はスコットランドで開かれていたPLEA2017に、小佐木島でのプロジェクトについて発表しに行っていました。
はるばる大英帝国まで出かけて発表というのはかれこれ4年ぶり(先に紹介した本の元になったケント大学以来)で、広島に来てからというもの、海外で発表というとお隣り韓国くらいしか行っていなかったので、遠くまで出かけていくのはずいぶん久しぶりな気がします。
頻繁に話をしていないと鈍っていくので、今回をきっかけに、英語圏で発表できる体質に戻していきたいところです。 続きを読む 久しぶりに国際学会
One more thing
もう一冊、共著の本が出ます。
Urban Artscapes: Essays on Political and Cultural Contexts
さきほどの本と同様、かれこれ4年前から続いている話で、本当はこちらが先に出るはずでしたが、順番が逆になってしまいました。わたくしはアニメやマンガ、ゲームのキャラクターを介して、都市のパブリックスペースとプライベートスペースの境界が融解していく現象について書いています。
もともと4年前に書いたペーパーがベースで、ARに関する話などは当時は新鮮だったはずですけれども、今ではすっかり現実に追い越されてしまいました。(できればPokémon Goが出る前に出版してほしかった…)
年末、もしくは新年になってしまうかもしれませんが、ともあれ、ようやく出ます。