『トウキョウソナタ』 を観ました。 2ヶ月連続のキョンキョンの映画です。 ネタばれありんす。
それぞれに問題を抱えている家族の物語なのですが、一番深刻なのは、やはりリストラされたことを言えずにいるお父さんでしょうか。 自分だって家族に内緒にしていることがあるのに、米軍に入隊する長男を殴り、内緒でピアノを習っていた次男を殴り、「そういう自分が一番ひどい秘密を抱えてんじゃん!」 と突っ込みたくなった。 「家族を守るために入隊する」 という長男に 「家族を守るのは俺の仕事だ!」 と言い、ピアノを習っている次男には、理由も告げず 「ピアノだけは絶対に許さん!」 …そんなんじゃ家族はバラバラになるって。 キョンキョン扮するお母さんは、なんとか子どもを守ろうとするんだけど、やっぱりどこか甘い。 でも、なんか 「良いな」 って思った。 長男に 「離婚しないの? まだまだイケると思うんだけど」 なんて言われるお母さんって、何か良いじゃん。 長男が入隊して中東に行き、次男は父親に無理矢理ピアノを辞めさせられて崩壊状態の家族が、お母さんが役所広司さん演じる泥棒に人質にされ、お父さんが車にはねられてからなんとなく再生するのがおもしろかった。 お父さんは車にはねられたんじゃないのかな? はねられたら歩いて家に帰れないよね。 役所さんが出てきてからは、突然コメディになったのかと思うほどの笑いの連続。 役所さん、素敵だなぁ。 泥棒のくせに、人質になって運転するキョンキョンに 「今ウィンカーを出さなかっただろ」 と責めたりして、「そんなこと言える立場か!」 って感じ。 その後間違ってワイパーを動かすキョンキョンに、「それはワイパーだろ!」 と突っ込むのもおもしろかった。 役所さんは終始コミカルだったんだけど、やっぱり最後は死んだんだろうか? 盗んだ車で海に突っ込んでしまったのかなぁ。 そこまでしなくても良かろうに…。 どうして家族が再生してしまったのかはよくわからなかったけど、終わり良ければすべて良し…か? お父さんとお母さんが揃って次男の音楽大学付属中学の受験を見学に行っていたのが良かったなぁ。 「この家族は大丈夫だ」 と偉そうに思ってしまいました。 …なんかとりとめのない文章でまとめられそうにないので、この辺で。 おもしろい、良い映画でしたよ。
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