『ドラッグ・ウォー 毒戦』 を観ました。 ネタバレがあります、ご注意ください。
もぉ、酷い!!! あ、映画の内容じゃなく、ルイス・クー……じゃなかった、ルイス・クー演じるテンミンが酷い!!! 「麻薬製造に関わった罪で死刑になるのは嫌だから、警察の捜査に協力する」 と言っておとり捜査に加わるのですが、警部は彼のことを信用していなくて何度も彼を疑うようなことを言うんです。 その都度テンミンは 「信じてくれ」 と言い、私も 「そうよ、そうよ、ルイス・クーなんだから信じてあげて!」 と思っていたのですが、実際はこいつが一番の悪者だった。 信じてたのに…。 酷いっ、ルイス・クー!!! そう、結局ルイス・クーだから酷いのよっ (八つ当たり)。 ルイス・クーがそんな酷い人のはずがない、と思っていたのに…。 って冷静に考えたら、『アクシデント/意外』 の時も結構冷酷でしたね、この人。 勝手に信じて勝手に騙された私が悪いのか。 最後の銃撃戦は、麻薬製造関係者 vs 警察かと思いきや、最終的にテンミン vs 全員で、もう何が何やらわかりませんっ!って感じでした。 でもあの銃撃戦のシーンは、ジョニー・トーならではという気がしました。 ものすごく変な表現ですが、計算しつくされた美しさがあるような気がしました。 無駄がない。 最後の刑事の意地には感動した。 ずっとテンミンを信用していなかった警部がテンミンに撃たれて瀕死の状態なのに、自分の腕とテンミンの足を手錠で繋いで逃げられないようにするんです。 それに気づいたテンミンを見てニヤリと笑ったあの表情が忘れられない。 ものすごい意地だと思いました、感動した。 ジョニー・トーネタでは、香港の7人。 「トー組の皆さん、いらっしゃい」 って感じでしたね。 ラムちゃん (ラム・シュー) が 「組織一の頭脳」 というのが未だに信じられません。 名前が 「ファット」 なのにはくすっとしてしまいましたが。 香港の7人のメンバーの1人を見て、「ラム・カートン? 違うか」。 またしばらくして 「ラム・カートン? いや、違うか」 を繰り返していたのですが、エンドロールを見て、「あ、やっぱりラム・カートンだったの? ちょっと太った? いや、老けたのか?」 と思いました。 なんか、ふわっとラム・カートンだった。 ものすごくおもしろい映画でしたが、もう一度観る気力はありません。 それくらい激しく凄まじい映画でした。 疲れた…。
そう言えば香港の死刑は、毒物(?)注射なのでしょうか。 ドラッグの製造をしていたテンミンが、ドラッグを注射されて死んでいくところはものすごく皮肉に感じました。
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