2006年09月18日の日記

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くのいち

『ヨコハマメリー』
ネタばれがありますので、これからご覧になる予定のある方は読まないでください。



ヨコハマメリー」 と呼ばれた横浜の娼婦の女性のことを描いた映画を観てきました。
そもそも私は彼女のことを都市伝説で知ったのですが、今年の夏 『めざましテレビ』 でこの映画の特集を観て、再度興味を持ち映画を観に行きました。
映画自体はメリーさんの映像はさほど無くて (写真はいろいろ出てきますが)、彼女を取り巻く人 (主に永登元次郎さんと仰るシャンソン歌手の方) の証言によって進んでいくのですが、昨夜の寝不足が祟ったのか途中で 「この映画、何の話だっけ?」 と思う場面がありました。 いえ、私が悪いんですけど。
都市伝説で彼女のことを知った時、正直私の中には 「娼婦ということで、周囲の人から差別されていたんじゃないだろうか」 みたいな偏見にも似た気持ちがあったのですが (いや、自分が娼婦という職業に偏見を持っていたのかもしれません)、『めざましテレビ』 での特集を観たら、メリーさんがいつも立ち寄っていたデパートの人も横浜市内の人たちもどちらかと言うとメリーさんのことを誇りに思っているような感があり、すごく驚いたものです。 そして今回映画を観て、メリーさんが本当に周囲の人に愛されていたことを知りました。 元次郎さんのリサイタルでは、メリーさんが贈り物を持ってステージに歩み寄っただけで、会場からすごい拍手が起こるんです。 元次郎さんが 「みんな、元次郎は知らないけど、メリーさんは有名だから知ってるのよね」 なんて仰ってましたが、知ってるだけじゃ拍手は起こらない、愛されていたからあんなに拍手が起こったんだろうなって思いました。 「メリーさんに声をかけられるのは、男性のとって名誉なこと」 と語り継いでいる横浜の人たちの懐の深さにも感動です。 だって、警察の人ですら 「運悪く、私服 (刑事) の腕をメリーさんが掴んじゃって、一晩 (留置所に) 泊めざるを得なかった」 みたいなことを言ってるぐらいなんですもん。 市民権を得ていた人なんですよね。
でも、そんなに愛されていたメリーさんなのに、エイズが大きく取り上げられた時には行きつけの美容院のお客さんから 「メリーさんと同じ店ではちょっと…」 という声が寄せられ入店を断られたこともあったりして (お店の方もメリーさんを拒絶したくはなかったけど、生活もあるので仕方なく)、悲しくなりました。 そして自分も同じお店に通う客だったらどうだろう…と思っていたりもして。 今はエイズについていろいろわかってきているけど、当時だったらどうだったのかな…、今考えてもわかりませんが。
さて、ここからが本当にネタばれです。 メリーさんの姿が横浜から消えた後、元次郎さんが老人養護施設に慰問に訪れる場面があり、それを観ているお年寄りの後姿が映された時に 「えっ、まさか!?」 と思ったのですが、その後そのお年寄りたちが正面から映された時にその中にメリーさんの姿がありました。 それまでの白塗りじゃなく薄化粧だったのですが、すぐにメリーさんだとわかったし、すごくきれいな人だと思いました。 うーん、「きれい」 と言うより 「可愛らしい」 という言葉の方がピッタリくるかな。 元次郎さんの歌を聴きながら頷いている姿が、すごく愛らしかった。 本当に可愛らしかった。
残念ながら元次郎さんは既に亡くなられてしまったのですが、メリーさんは今も日本のどこかで元気に過ごしてらっしゃるような気がします。 本当に元気でいてほしいな。 (映画の最後は、さすがにうるうるきました、本当に良い映画でした。)

戦後61年、テレビでは戦争の表舞台 (という表現が適当かどうかはわかりませんが) のことしか放送されませんが、メリーさんのように自分の職業に誇りを持って懸命に生きていた人がいたことも知っておくべきなんじゃないかなとも思いました。
2006年09月18日(月)   No.313 (映画)

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