今日の2本目。 『エグザイル/絆』 を観ました。 ネタばれあります。 ご注意ください。 興奮して、あれこれ書き過ぎています、私。 広島での上映は27日で終了です。 急いで!!!
今年観た映画の中で、間違いなく1位です! …って、まだ8本目だけど。 『キネマ旬報ベストテン』 の外国語映画部門第8位の作品です。 たぶん、初めて映画館で観る香港映画です。 香港映画自体、あまり観たことがない。 …テレビで放映されたものも含めて、観ること自体初めてかも。 開始直後、ドンパチの銃撃戦が始まったので、「うわーっ、一番苦手なタイプの映画かも。 観るのを止めておけば良かった…」 とちょっと後悔したのですが、すぐにストーリーに引き込まれ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。 途中で席を立たなくて本当に良かった、素直にそう思います。 男同士の友情を描いた映画なのですが、本当に見事でした。 組織のボスを撃った男 (ウー) の殺害を命じられ、それを遂行しようとする2人 (ブレイズとファット)、組織に逆らってもウーを守ろうとする2人 (タイとキャット)、5人はかつての仲間。 きっと子どもの頃から一緒に育ったのだろうな。 最初のウーとブレイズとタイの銃撃戦の後、「座って話そう」 と椅子やら家具やら運び込み、銃撃で割れた鏡を付け替え、穴があいたドアの修理をし、料理をして一緒に食事をとり、最後には記念写真…と 「さっきの荒々しさは何だったの?」 と思いたくなるほど微笑ましいシーンが続いて、気持ちもほっこり。 でもまたすぐに組織のボス (フェイ)、マカオのボス (キョン) との激しい銃撃戦。 この銃撃戦の末、ウーは命を落とすのですが、フェイに銃で撃たれて蜂の巣になるウーを4人で必死に救おうとする姿に胸が熱くなりました。 ブレイズとファットはフェイから 「ウーを殺せ」 と言われているのに、必死で助けようとするんです。 …やばい、思い出してもやばい。 4人でウーの妻の元にウーの亡骸を送り届けるのですが、何を勘違いされたのかウーの妻に銃を乱射されて…。 ひどい話です。 その後、組織に追われ4人で逃げるのですが、その道中、また気持ちがほっこりするようなシーンがあり、そして最後の銃撃戦へ。 このあたりの緩急のつけ方が見事だなぁと思いました。 組織に追われているだけなら4人で逃げれば良い話なのですが、4人を逆恨みしているウーの妻が4人の消息を尋ね歩くうちにフェイに捕らえられてしまって…。 かつての仲間の妻子を見捨てることができない4人、あーもう見捨ててしまえば良かったのに! 最後の銃撃戦で、ボスに 「ブレイズだけ残って、残り (3人とウーの妻子) は帰っても良い」 と言われ、3人がウーの妻子を連れて出て行こうとするので 「そんなぁ…」 と思っていたら、ドアを開ける寸前にタイがウーの妻に逃亡の段取りを伝え、ウーの妻子を押し出してドアを閉め、銃撃戦を開始。 やっぱりブレイズのことは見捨てなかった! タイ、キャット、ファット、かっこよすぎるよ! 最高だよ!!! 銃撃戦の末、4人もフェイ率いる敵方全員も死んでしまうのですが、4人の最後の笑顔が切なかったなぁ。 娼婦が金塊を拾っているのを見て、笑っていたのかなぁ。 銃撃戦の前に証明写真のボックスで4人がふざけて撮った写真が、銃撃戦が終わった後に出てくるのが本当に本当に切なかった。 あんなにふざけ合っていても、みんな心は決まっていたんだな。 覚悟を決めた男たちは、こうも潔いものかと思いました。 男たちの友情が本当に美しかったです。 すみません、思い出すと興奮してしまって、いつも以上に文章がめちゃくちゃになっています。 本当に観て良かったなぁ、もう一度観たいです。 本当に良かったです! 何度でも言います、本当に良い映画でした!!!
余談ですが、ブレイズ役の人が石原裕次郎さんにやけに似ているのが気になりました。 サングラスを外したら、めちゃくちゃ似ていたなぁ。 あと、「あと3日で定年退職」 という刑事は何の意味があったんだろう? マフィアに迎合する腐りきった警察組織の象徴? 最後に正義を見せてほしかったぜ!
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