『クヒオ大佐』 を観ました。 ネタバレあるかも。 ご注意ください。
今日は同僚に 「5時ダッシュします!」 と宣言していたのですが、ポスプリのトラブルが相次ぎ、午後3時半の時点で 「5時ダッシュは無理」 と判明。 「映画を観に行くのを楽しみにしていたのに…」 とちょっと泣きそうな気分になったのですが、「いや、でもできるところまでやってみよう!」 と考え直してポスター印刷を頑張り (印刷するのはプリンターですが)、予定より20分オーバーで職場を飛び出し、なんとか上映開始10分前に映画館に到着することができました。 あきらめなくて良かったー。 …といきなり余談から始まりましたが、映画は 「くっだらなーい!」 って感じでした。 あ、けなしているわけじゃないですよ、でも本当にくだらないんですよ、クヒオ大佐の詐欺師っぷりが。 「今日は観られないかも…」 と泣きそうになっていた自分が情けない。 映画が始まってからしばらくの間は、ぶっちゃけ退屈でした。 でも、クヒオが騙すお弁当屋の社長 (松雪泰子さん) の弟役の新井浩文くんが出てきてから、めちゃくちゃおもしろくなりました。 元々新井浩文くんのことが好きなので、出てくるだけでもテンションが上がるのですが、ボケのクヒオと突っ込みの新井くんの構図がしっかりできていて、ものすごくおかしかったです。 しかも同じボケを2回繰り返すし。 新井くんがにこりともせずに突っ込むのが最高! でした。 最後までかっこ良かったなぁ、新井くん。 新井くんには 「アメリカ人じゃない」 ってバレているのに、要求されたお金をわざわざドルに両替して渡すクヒオもおかしかった。 ボケ倒すなぁ〜。 それに対する突っ込みも秀逸でした。 随所に小ネタが満載なのですが、詐欺師のクヒオを逆に騙そうとしたホステスが、別件で聞き込みに来た刑事にクヒオを売ろうとする場面での 「あれがクヒオ中佐か」 「あら、今は大佐よ」 という刑事とホステスの会話がツボでした。 クヒオ、出世したんだ…、勝手に出世。 それにしても、どうしてあんなに胡散臭い詐欺師に騙されちゃうんですかね。 騙された女性達が、自分が騙されていることに気づくシーンはちょっと悲しかったです。 どうせだったら騙されたままの方が幸せなのかもしれないなぁ。 松雪さんなんて、クヒオと心中しようとまで思い詰めてましたもんねぇ…、悲しい。 あと、心中前に松雪さんに話したクヒオの子ども時代の思い出話までもがウソだったのが、本当に切なかったです。 ウソをつくことでしか、自分の心の隙間を埋められなかったのかもしれないなぁ。 自分ではウソをついているという自覚も既になくなっていたのかもしれませんね。 切ない…。 映画のラストがいきなりファンタジーだったのには驚きました。 クヒオさん、本当に夢見がちなのね。
あ、この映画でも照明・応援に泉谷しげるさんの名前がありました。 『ジェネラル・ルージュの凱旋』 に続き、2度目の発見。 最近日本映画を観ると、エンドロールで 「泉谷しげる」 の文字を探してしまいます。 「ミッケ!」 って感じですね。
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