梶原行夫/News2016
2017.03.31
八尾先生追悼研究会 編
去年4月になくなられた京大の八尾誠先生の追悼研究会が、京都大学の物理学教室で2日間に
渡って(3/25-26)行われました。
八尾先生の教え子を中心に、旧遠藤研の卒業生など親交のあった方々20人以上が集まり、現在
あるいは過去の研究状況を報告しあいました。
皆が学生時代とは異なる様々な分野で(これは元々の分野が衰退してしまったことの裏返しでもあり
ますが)活躍しているのを認識できて、非常にうれしかったです。
来年度以降もこのような会が継続できれば、と感じました。
建物の前で参加者の記念撮影。
SPRUC不規則系物質先端科学研究会 編
次の日から(3/27-28)は、同じく京都大学で不規則系物質先端科学研究会の会合がありました。
次年度SPring-8に導入予定の2次元検出器の今後の利用について、実験当事者を中心に議論を進めました。
新規メンバーの方を含め、いろいろな話題を提供していただき、刺激をいただくとともに、実験手法の
今後の展開に期待が持てる形で終わりました。
京都 編
今回、京大卒業以来久しぶりの京都長期滞在と言うことで、いろいろ懐かしかったです。
京大物理教室は雰囲気がすっかり変わってました。
北側(写真中左側)のぼろ小屋?は建て替えられてました。
行きつけだった、鰻屋かねよ、とんかつおくだ、ひらがな館、カレー屋ビィヤントは健在でした。
が、おくだとビィヤントは料理人が代替わりしてました。
北部食堂は改装されてましたが、オーダーコーナーは健在。
バイト先でいろいろお世話になった焼き肉呉島は、、、すでに閉店でした。残念。
2017.03.23
広島大学の卒業式がありました。
今年度は初めての指導学生さんが修士修了で、感慨深いものがありました。
学部4年生から3年間、お疲れ様でした。
(1)総合物理研究の修士修了生達。(2)指導学生さんへの学位授与。
2017.03.03
高圧力学会誌(高圧力の科学と技術)2016年第4巻
に解説記事が掲載されました。
タイトルは「「ゆらぎ」に着目した液体―液体相転移臨界点仮説の検証」。
昨年、かなり気合いを入れて書いた作品です。
通常の原著論文雑誌だと、分野にはない新規のアプローチの研究はなかなか査読を通すのが難しかったり
しますし、あるいは日々考えている微妙なアイデアなどは掲載しづらいのですが、学会誌と言うことで、
そういったものもまとめて書けたので、ひとまずうれしく思っています。
反響があるとうれしいのですが。
なお、「ゆらぎ」が括弧付きになっているのは重要なところで、密度ゆらぎ以上のものを自身で定義して
います。
次期(2017年前期)の非弾性X線散乱の実験が、理研ビームライン(SPring-8/BL43LXU)で正式に採択されました。
このビームラインを使用するのは初めてです。
しっかり成功させて、良い成果にまとめたいと思います。
2016.11.14
9月はLAM16(液体金属の国際会議@ドイツボン)、物理学会(@金沢大)をはしご。
どちらもほぼ同じ内容で、大きなタイトルを掲げて発表をしたのですが、反応は、、、薄い。うーん。
まぁ、急いで論文を執筆することにするか。
ただLAMでは、大御所の方から「ガラス転移は余り面白くない。だって相転移じゃないもん。」
前半はともかく、後半は自分と同じ見解で、これが得られたのは大きな収穫。
こういった見解は論文で見かけることは全くなかったので、自分のたどり着いた結論が
見当外れではないことが確認できました。
LAM編
自身の口頭発表。初日午前中ということで、ナイスな日程だったのですが。。。
(1)今回はポスター発表も。(2)指導学生さんもポスター発表がんばってくれました。(3)で、その日は他大学の学生さんも一緒に
みんなで打ち上げ
会議のツアーとして研究所を見学。(1)ドイツ航空宇宙局。(2)欧州宇宙機関。案内役の方が丁寧に説明してくれたので、
それなりに楽しかったですが、一般向けのツアーでした。研究者相手のもっとマニアックなツアーを期待していたので、
ちょっともの足りなさも。
(1)イクスカーションはクルーズ船でのライン川下り。東北大の岡田さんと。(2)川沿いのお城などを眺めながら、のんびりと。
(3)みんなくつろいだ感じで楽しんでました。
帰りはそのまま船の上で懇親会。
(1)ドイツに着いてまっさきに食したフランクフルトプレート。味付けの濃いウィンナーと肉、大量のポテト。ドイツ料理
とはこんなもんか。ビールはおいしかったですが。(2)ケルン大聖堂。あいにくの雨で、ずぶ濡れになってしまいました。
あと、テロの情報があったということで、警察の方ががたくさんいました。(3)イギリス離脱で揺れるEU。EU銀行本部。
物理学会編
(1)金沢駅。新幹線開通できれいになってました。(2)21世紀美術館によってみました。有名な「プール」。(3)大学院時代の後輩、
金沢大の比江嶋さんの研究室を見学。物理から高分子の世界へと研究をシフトしていましたが、相変わらず楽しそうに研究してました。
2016.06.15
学部2年生の新歓を実行委員(&司会)として開催しました。
4つの授業科目群(数理情報、物性科学、自然環境、生命)をまとめた「自然探求領域」として
の開催です。
副研究科長の発声で乾杯!
各科目群で出し物をします。物性科学は「ろうそくの炎の不思議」、生命科学は「透明標本」。
出し物はいずれも、担当の先生の本来の研究とはあまり関係なく、個人的趣味です。
先生方の多彩な趣味に感心。
大学人とはやはりこうあるべきか。
未成年がいるためノンアルコールの会でしたが、いろいろ楽しめました。
ただ、肝心の主役(2年生)の参加率が悪いのが気になる。。。
来年は是非もっと参加率を上げねば。
2016.05.06
LAM16の発表が口頭発表に採択されました。ひとまず安心。
タイトルは、
Time concept of entropy: from "fast sound" to glass transition
ここ数年暖めてきたアイデアが、ようやく具体的に発表できる(聴衆が理解できる)形になってきました。
物理学における大きな課題である「ガラス転移」について、本質的な解決法を見いだす画期的な(と自分
では信じている)アイデアです。
聴衆の反応が楽しみです。
2016.04.22
大学院時代の指導教員であった京大の八尾誠教授が4/14に亡くなりました。享年63歳。
数年前に前立腺がんを患って以来、体調がそれほど良くないとは聞いてはいましたが、
それでも、現役の間に亡くなるとは思ってもいませんでした。
ご冥福をお祈りいたします。
2016.04.01
新年度始まりました。
今年度、また一人4年生が研究室に来ます。
これで研究室の学生は3人、研究室史上最多(と言うほど多くもないですが)。
楽しくなりそうです。
と共に、研究の幅が広がることに期待感。
新規に申請した科研費・基盤(C)「水素結合性液体の液体−液体相転移臨界点の探求」が採択。
新規のX線用高圧容器を開発&導入して、世界初の液体−液体相転移臨界点の実験的検証を目指します。
既に業者さんとは打ち合わせ済み、要素技術の開発も進行中なので、資金調達により大きな進展が見込めます
また、3人の学生さんの研究費を賄うと言う点でも採択されてホッとしてます。
2015年度
2014年度
2013年度
イタリア滞在記(2012.12-2013.03)
2012年度
2011年度
2010年度
2009年度
2008年度
トップページへ