不規則系物理学研究室
梶原行夫 (Yukio KAJIHARA)



ORCID: Yukio KAJIHARA https://orcid.org/0000-0003-4920-6029
Publons: Yukio KAJIHARA
ResearchGate: Yukio Kajihara
Researchmap: 梶原 行夫
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 配属: 広島大学 大学院先進理工系科学研究科/総合科学部
 身分: 准教授
 所属学会: 日本物理学会、日本高圧力学会
 所属研究会: 特定放射光施設ユーザー共同体(SpRUC)不規則系機能性材料研究会

 〒739-8521 広島県東広島市鏡山1−7−1
 tel: 082-424-6555
 fax: 082-424-0758(自然探究領域事務室)
 e-mail: kajihara○hiroshima-u.ac.jp (○を@に代えて下さい)
 居室: 広島大学 W03棟(総合科学部B棟)210号室

トピック
2026.08.31

"Experimental Observation of Mesoscopic Dynamic Fluctuations in Water-Alcohol Mixtures"と題した論文を投稿しました。
近年我々が提唱している、非弾性X線散乱法と超音波法を組み合わせて液体のメゾスコピックゆらぎを測定する実験コンセプトの適用結果です。
水とアルコールの混合系は、いろいろと特徴的な(異常な)熱力学的振る舞いを示すことが古くから知られていますが、そのメカニズムは未だ必ずしも明らかにはなっていません。
例えば「ある組成でモル体積が極小を示す」、「ある組成で超音波音速が極大を示す」ことは、その組成に特有な構造や混合様式が存在するように思われますが、
「混ぜると混合エントロピーが減少する」という一見熱力学に反するような振る舞いは、このような「構造」で説明するのは困難なように思われます。
我々の結論は、「水単体がそもそもゆらいでおり(2種類の相=高密度相/低密度相が存在している)、アルコールを混合していくとこの水単体のゆらぎが徐々に解消していく」
ことで、本系の異常な熱力学が解釈可能になる、というものです。
水単体の熱力学異常は有名で、過去にここに着目した研究もいくつもありましたが、はっきりとした実験証拠が得られたのは、今回が初めてではないかと思われます。
第一志望の雑誌にアクセプトされるとうれしいのですが。
ひとまず原稿をarXivにアップしましたので、興味ある方はどうぞ。
この論文も、実験を実施してから論文化するまで非常に時間がかかってしまいました(反省)。


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