梶原行夫/News
2026.05.26
新年度始まりました。
乾教授が定年退職され、研究室名を「不規則系物理学」として新たなスタートを切ります。

2026.07.16
総合科学部では、学生の主体的な活動を資金を提供して応援する 学生独自プロジェクト
という制度があります。
今年度、1年生が提案した研究が採択され、サポート教員として関わることになりました。
ひとまず試料作成を試行錯誤しながらやっています。
最終的に、学会発表までこぎ着けれればよいですが、どうなりますやら。

2026.08.31

"Experimental Observation of Mesoscopic Dynamic Fluctuations in Water-Alcohol Mixtures"と題した論文を投稿しました。
近年我々が提唱している、非弾性X線散乱法と超音波法を組み合わせて液体のメゾスコピックゆらぎを測定する実験コンセプトの適用結果です。
水とアルコールの混合系は、いろいろと特徴的な(異常な)熱力学的振る舞いを示すことが古くから知られていますが、そのメカニズムは未だ必ずしも明らかにはなっていません。
例えば「ある組成でモル体積が極小を示す」、「ある組成で超音波音速が極大を示す」ことは、その組成に特有な構造や混合様式が存在するように思われますが、
「混ぜると混合エントロピーが減少する」という一見熱力学に反するような振る舞いは、このような「構造」で説明するのは困難なように思われます。
我々の結論は、「水単体がそもそもゆらいでおり(2種類の相=高密度相/低密度相が存在している)、アルコールを混合していくとこの水単体のゆらぎが徐々に解消していく」
ことで、本系の異常な熱力学が解釈可能になる、というものです。
水単体の熱力学異常は有名で、過去にここに着目した研究もいくつもありましたが、はっきりとした実験証拠が得られたのは、今回が初めてではないかと思われます。
第一志望の雑誌にアクセプトされるとうれしいのですが。
ひとまず原稿をarXivにアップしましたので、興味ある方はどうぞ。
この論文も、実験を実施してから論文化するまで非常に時間がかかってしまいました(反省)。
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