梶原行夫/News2018
2019.01.24
女性初の日本物理学会長も務められた慶応大学名誉教授・米沢富美子さんが亡くなられた
(物理学会お知らせ)。
学生時代に濡れ転移の共同研究をやったことで直接おつきあいがあった方でもあり、非常に残念なお知らせ。
「今度関東に来るときには、うち(自宅)に寄ってねぇ〜。」と誘っていただいていたのに、実現することも無く。
今一度お会いしてお話がしたかった。。。
ご冥福をお祈りいたします。
2018.11.26
10月後半、欧州のX線自由電子レーザー(EuroXFEL)を用いたX線散乱実験に参加。
EuroXFELは昨年秋に始動したばかりの最新鋭の研究施設で、我々が通常使う連続光である
放射光X線とは異なり、断続光で非常に速い(〜10-10秒)X線測定が可能で、使い方次第で
非常に面白い実験が可能です。
今回は液体テルルの実験で、スタンフォード大学のグループが、液体テルルの専門家として
私を誘ってくれました。
研究施設自体もさることながら、アメリカ、ドイツ、ポーランド、イタリア、日本の研究者が
参画しており、自身としては初の本格的な国際共同研究でもあり、非常に刺激になりました。
なかなか今回の実験だけで論文化できそうなデータを得るところまでは到達できませんでした
が、今後の展開が非常に楽しみな貴重な経験となりました。
実験ハッチのオペレーションルームにて。
2018.05.18
ガラス転移研究会編
東大物性研で3年ぶりに開かれたガラス転移の研究会で口頭発表してきました。
ガラス転移現象を包括的に説明する新たな説を、物理学における位置づけを含めて、
わかりやすく提唱しました。
論拠となる実験データも揃え、また前回いただいた質問にもしっかり答えて、かなり
いい発表になったと自負してます。
いろんな人の感想を聞きたかったのですが、大御所?の先生がいろいろと質問をされて、、、
それで終わってしまいました。これはちょっと残念。
まぁ、発表を聞いてくれた友人(固体物理研究者)が絶賛してくれたのが、よかった。
また、今回もイキのイイ若手を含め、いろんな方と交流が出来たのは非常に大きな収穫でした。
新説については、近いうちに論文にまとめて公表したいと思います。
懇親会にて。世話人代表の山室さんの挨拶。約140名という前回を上回る参加者を集め、
ほくほく顔?でした。
鈴木研訪問編
研究会に先立って、物質材料研究機構の鈴木芳治研(旧三島修研)を見学。
高密度アモルファス水(HDA)を作成する実験も体験させてもらいました。
世界的に有名な実験成果を、こんなローテク?(失礼!褒め言葉です)で行って
いたのかと思うと、感慨深いモノがありました。
(1)高圧装置で低温高圧にして、HDAを作成。
(2)試料を常圧下に取り出しておくと、、、
(3)しばらくすると、ある瞬間に噴火!(急激に体積が膨張して低密度アモルファス水LDAに変態)
迫力ある実験でした
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