『ちゃんと伝える』 を観ました。 はぁ…。 毒舌&ネタばれあります。 ご注意ください。
シリアスな内容の映画だし、感動して泣くかなーと思っていたんです、なんとなく。 でも、泣きませんでした、残念ながら。 途中までは悪くなかったんですよ、史郎役の AKIRA さんもすごく頑張っているのがわかったし。 ストーリーが全然進まないこと以外は、特に悪くはなかったんですよ。 お父さんがお母さんを病院のベッドに誘うところなんて、なかなか良かったですよ、本当に。 が、お父さんが突然亡くなったところから、ずどーんと落ちましたね、驚くくらいにずどーんっと。 亡くなり方もあまりにも急だったのですが、まぁそれには目をつぶるとして、お父さんの遺体を乗せた霊柩車で 「2人で釣りに行くと約束していた」 湖に行くって、どうよ? 「いやいやいやいや、火葬場の予定もありますから」 と突っ込みたくなってしまいました。 驚く史郎の母に、史郎の恋人の陽子が 「すみません、今は (史郎がいなくなった理由は) 言えません」 って、なんで? 今言おうよ。 何を隠す必要があるんだい? …そして1時間後、陽子が 「実は…。」 えっ、もう言っちゃうの? じゃあ、さっき言っても良かったじゃん。 1時間前に言ったところで、別に何も変わらなかったよ、絶対。 史郎が霊柩車で乗りつけた湖は、車では水辺近くまで入って行けないので、「まぁ、河川敷みたいなところに車を停めて、雰囲気を味わう感じかな」 と思っていたら、いきなり棺を引きずり出して、お父さんの遺体にジャンパーを着せて、背負って湖まで行くって…。 その一連の動きをずっと口を開けたまま観てしまいました。 …そ、そこまでしますか。 その少し前から、斜め後ろでいびきをかきながら寝ている人がいたのですが、できるものなら私も眠ってしまいたい…と思いました。 その先の展開を観る勇気がなくて。 終盤はずっとそんな感じだったので、本編後の一文を見ても、「あ、そう」 って感じでした。 あと、映画の中に出てくる 「ちゃんと伝える」 というセリフも、どれも無理矢理っぽくてくどい気がしました。 すごく楽しみにしていた映画だっただけに、ちょっと残念。 でも AKIRA さんは良かったですよ。 『山形スクリーム』 とは180度違う役だったので、まるで別人のようでした。 日本アカデミーショーの新人賞か?
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