広島大学 総合科学部 に設置されている Rigaku NanoViewer (小角X線散乱装置)の利用案内です。
本装置の仕様はこちらをご覧下さい。
概要
本装置は、広島大学における教養教育、学部・大学院における教育・研究用設備です。
- 設置場所: 総合科学部 H棟 (マップ II – e)B03, 05室 (学生プラザ南側の建物、東側扉より入って右側)
- 以下の条件を満たす学内希望者にご利用いただけます 。
- X線装置の利用資格を有している。
- ユーザーによる直接測定が行える。
- 装置のセッティング、解析等を自身で行える(初回利用時にはサポートします)
- 利用料金(1000円/hr)を負担可能(支払い経理単位を有している)
- R6年度(2024年3月)より利用料金を 1000円/hr へに値上げしました。ご協力よろしくお願いします。
利用申込み
- 原則として利用予定日の2日前までご連絡ください。
- 問い合わせフォーム、もしくは e-mail:
、内線電話(6538)を用いて、以下の情報を総科・田口 までご連絡ください。
- お名前、ご所属
- 測定希望日 利用予定カレンダー
を確認して、予定の入ってない日をご指定ください)
- 試料種類、状態
- 希望測定条件(カメラ長等、分かる範囲で)
- 利用料支払経理単位(予定で結構です。3月と8月の振替時に改めてお問い合わせします)
利用料金について
装置維持費(消耗品経費)のため、利用時間に応じて下記の負担をお願いしております。
- 利用負担金: 1000円/ hr (X線稼働(ターゲット回転)時間あたり)
- 2024年3月より 1000円/hr へ値上げしました
- 利用料金は、6ヶ月毎(3月~8月、9月~2月)の利用時間を合算して、利用料金を通知(9月、3月)いたします。ご指定いただいた支払い経理単位より、振替させていただきます。
装置概要
- 検出器には、Dectris PILATUS 100K と、Imaging Plate (平板カメラ、100um/1pxl)が利用できます。
- 小角カメラ長範囲 L = 150mm (2θ=0.3° ー 15°)~ 1320mm (2θ=0.05° ー 1.7°)
- 広角撮影範囲:
IP利用時 2θ ≦ 60°(q=40 nm^-1)
PILATUS 利用時 2θ ≦ 30°(q=21 nm^-1)
- 以下の試料ステージが利用できます。(下記以外の試料制御装置の持込利用は要相談)
- 通常ステージ
- 室温での固体・粉末試料などの透過撮影
(ゴニオヘッド(ユーザー用意)を用いれば角度調整も可能)
- 温調ステージ(ペルチェ)
- ガラスキャピラリーに入れた溶液試料など
温度範囲(0℃~100℃) (乾燥窒素を用いれば-20℃まで可能)
- リンカム温調ステージ
- 通常のリンカム温調ステージを設置できる治具を用意しました(2023年8月)
原則として、リンカム温調ステージはユーザーでご準備ください
- GIステージ(微小角入射測定ステージ)
- 薄膜試料などのGISAXS、GIWAXS測定
膜面・基板にほぼ平行にX線を入射させて測定