美味しい食べ物が出てくる小説まつり。 昨日は近藤史恵さんの 『タルト・タタンの夢』、『ヴァン・ショーをあなたに』 の2冊を、今日は北森鴻さんの 『メイン・ディッシュ』 と石持浅海さんの 『Rのつく月には気をつけよう』 の2冊を読みました。 まず、『タルト・タタンの夢』 と 『ヴァン・ショーをあなたに』 ですが、出てくるのがどれも馴染みのないフランス料理で、実際のところ美味しそうかどうかはよくわかりませんでした。 でもそれを差し引いても、おもしろい短篇集でした。 どのストーリーも本当におもしろかった! 個人的には味が想像しやすいチョコレートのお話とパンのお話に感情移入することができました。 シリーズはこの2冊だけなんですかね? それはちょっとさみしいな。 もっと読みたい。 『メイン・ディッシュ』 は読むのが2回目なのですが、たぶん8年ぶりくらいなので内容をまったく覚えていなくて、楽しく読むことができました。 北森鴻さんの小説は、出てくる食べ物が本当にどれも美味しそう。 そして、自分では再現できなさそう…。 小説の中でだけ楽しむことにしました。 そして 『Rのつく月には気をつけよう』。 これも本当におもしろかった! 出てくる食べ物を再現するハードルは、この作品が一番低そう。 同じお酒を用意するのは難しそうですが、どれも試してみたいものばかりでした。 ちょっと叙述の要素もあったのかな? 最初に 「どっちだ?」 と思い、すぐに 「あ、そっちなの?」 と思ったのですが、途中 「うーん…」 と考えることもあり、最終的に 「あ、やっぱりそっちでしたか」 とストンと腑に落ちる終わり方でした。 こちらも続編は…ないか。 残念。 あー、どれも魅力的な小説ばかりでしたが、一気に読みすぎてしまったかな。 もったいない。
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