2008年07月13日の日記

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オブラート

『幻影師、アイゼンハイム』
はしごで、『幻影師 アイゼンハイム』 を観ました。
ネタばれあります。 これから観る予定の方は、絶対に読まないで!





もぉねー、全然予想外の結末でした。 本当に驚いた。 東の 『アフタースクール』、西の 『幻影師 アイゼンハイム』 って感じですよ、本当に。 おおいに裏切られるのですが、こんな裏切られ方は、大歓迎です。
ウィーンで幻影師として活躍するアイゼンハイムと、幼馴染で初恋の人 (たぶん) のソフィ、ソフィの婚約者のオーストリア皇太子、皇太子の息のかかったウール警部の4人を中心として展開していくストーリー。 警部がドSの皇太子の言いなりで、「ったく、どこの警察組織も腐ってるなー」 とイライラしながら観ていたのですが、最終的にウール警部が皇太子を裏切り正義を貫く姿を観て、「やるじゃんウール、捨てたもんじゃないじゃん」 と心の中のもやもやがちょっと晴れました。
途中ソフィが皇太子に殺され、アイゼンハイムが皇太子の罪を告発しようとして公演の舞台上にソフィの幻影を映し出し、幻影ゆえソフィの手が握れずどうしようもなく悲しそうな表情を見せる場面が切なくてどうしようもなかった。 逮捕覚悟で再度ソフィを映し出し、逮捕される瞬間アイゼンハイムも幻影だったことがわかった時は、「アイゼンハイムも死んでしまったの!?」 と本気で切なくなってしまいました。 後を追って死んでしまったのかと思った。
その後、ウール警部が皇太子にソフィ殺害の件で詰め寄り皇太子が自殺し、「こんなバカのために、愛し合うあの2人は死んでしまったのか…」 と切なさが頂点に達して泣きそうになっていたところで、実はアイゼンハイムが生きていることがわかり、ウール警部がアイゼンハイムを追いかけて行って (結局捕まえることはできないのですが)、アイゼンハイム (とソフィ) が仕掛けたすべてのトリックに気づく場面で、さっきの切ない涙ではなく感動の涙があふれてきました。 ものすごく切ない映画だと思っていたのに、この上ないハッピーエンド! さっきも書きましたが、こんな裏切り方なら本当に大歓迎です!
…これが日本映画なら、「あれ?」 と思うところもあったと思うのですが、外国映画で出ている役者さんがどの人も割と見分けがつきにくいので、「やややややー!」 という驚きがあったようにも思います。 『アフタースクール』 のように観るにつれてすべてのピースがぴしっとはまっていくような感覚ではなかったけれど、本当におもしろかった。

アイゼンハイムは、彼のイリュージョンを観に来た映画の中の観客だけでなく、映画を観ている私たちも見事に騙してくれました。 最高!

『幻影師 アイゼンハイム』 と 『アフタースクール』 は同じ映画館で上映されているので、はしごで2本を同じ日に観ちゃう人もいるかもね。 それってすごい贅沢ね。
2008年07月13日(日)   No.1506 (映画)

『運命じゃない人』
運命じゃない人』 を観ました。
ずいぶん前の映画みたいだから、ネタばれオッケーですよね。

ものすごくおもしろかった!
今年観た映画の中で暫定一位の 『アフタースクール』 の監督のデビュー作ということで、絶対観に行くぞ!と決めてました。 1週間限定上映ということもあり、劇場は満員御礼。 補助席 (パイプ椅子) も出てました。 レイトショーも追加されたらしいです。
映画は、「宮田武 (主人公) パート」、「神田勇介 (主人公の親友で探偵) パート」、「浅井志信 (ヤ印組長) パート」 に分かれていて、一晩に起こったことがそれぞれの目線から描かれています。 なので同じシーンを何度か観ることになるのですが、それぞれ目線が違うので新たな発見があったりして、特に気にならない。
宮田武のパートの最後の方は、「どうする、宮田!?」、「行けっ、宮田!」、「走れ、宮田!」 と心の中で叫びながら観てました。
宮田がその夜知り合った真紀の乗ったタクシーを走って追いかけて (「走れ、宮田!」 ね)、電話番号を聞き出そうとするシーンでは、「そろそろタクシーの運転手さんが "いい加減にしてくださいよ" とキレるんじゃないか?」 とドキドキしてしまったのですが、キレるどころか 「電話番号ぐらい教えてあげなさいよ」 と真紀にボールペンとメモを渡したので思わず噴き出してしまいました。 運転手さん、良い人じゃん。 その後の浅井パートでは、真紀に 「さっきの人、良さそうな人じゃないですか」 みたいなことを話しかけてるし、めちゃくちゃ良い人じゃん。
一見悪人の神田勇介も、実際は中学からの親友の宮田のことをすごく大切に思っていて、彼との友情を最優先しようとするところが良かったなぁ。 まぁ、金が絡むと、友情関係もちょっと揺らぐみたいなところもありましたが、それはご愛敬。 あとヤ印相手にはすごく弱気。 でも良い人だと思う。
浅井はヤ印組長ということでものすごく怖い人だと思っていたら、見せ金として金庫に入れておくための偽金を便利屋山ちゃんに頼んでせっせと作り (紙の側面にお醤油を塗ると、お札っぽく見えるらしいよ)、新入りや愛人に見せて喜ぶところが可愛かった。 そして愛人にその偽金を盗まれ、「偽金だということが組の手下にばれたらどうしよう…」 と必死で取り返そうとするところも微笑ましい。 最終的に愛人が隠した宮田の部屋に忍び込み、見つけたは良いが宮田と真紀が帰ってきたためにベッドの下に隠れ、無理な体勢で2人のやり取りを見つめているところもおもしろい。 ヤ印組長なんだから、居直って金だけ持って出て行けば良いのにね。 真紀が偽金を見つけて、偽物だと気づかず自分の鞄に入れる様子を見て、ベッドの下で 「うんうん」 と頷いているところなんかは、むしろ愛らしい。 見ず知らずの真紀に持ち逃げされるなら、愛人にも手下にもばれないから全然オッケーだったのだろうか。
浅井の携帯の着信音も可愛かったです。 「組長、お電話です」 だって (「組長、電話です」 だったかもしれない)。
…なんか、浅井に関する感想が一番長いですね。 確かに登場人物の中では一番好きかもしれない。

最後に英語のエンドロールが流れ始めたかと思ったら突然巻き戻しになって、翌朝真紀が宮田の部屋を訪ねるシーンになったので、「宮田、やったぞ!」 と思ってしまいました。 宮田にも運が向いてきたかも。 頑張れ、宮田。
2008年07月13日(日)   No.1505 (映画)

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