明日から勝手に4連休ですっ。
同僚と 『ホットスポット』 の話で盛り上がりました。 同僚の話を聞いていたら,自分が見逃している場面がいろいろありそうで,最終回をもう一度観返したくなりました。 幸い,録画はまだ消していないぜよ。 昨日書き忘れたけど,30年後のみなぷーの再現度の高さに驚きました。 同僚もそれには同意してくれた。 本当に楽しかったなー。
日曜日に読み始めた松井今朝子さんの 『吉原十二月』 を,昨夜読み終わりました。 田沼意次が失脚後間もない頃の話みたいなので,『べらぼう』 の少し後ですかね。 花魁の名跡として 「三浦家の高尾太夫」 は有名ですが,「松葉屋の瀬川」 が出てきたので 「おっ」 と思いました。 「舞鶴屋の葛城」 は,『吉原手引草』 に出てきた花魁でしょうか。 それ以外では 「唐橋」 という花魁が先日読んだ別の本にも出てきたのですが,妓楼の名前が異なるので,架空の名跡なのかもしれません。 小夜衣と胡蝶という2人の呼び出し花魁を抱える舞鶴屋という妓楼の主人が語る思い出話のような構成で,どちらかに肩入れするわけでもないけれど,各々に振り回されているような描写が印象的でした。 忘八と呼ぶには気の毒なくらい,人間味のある主人として描かれているように思います。 愚直な私は,真っ直ぐな気性の胡蝶の方が感情移入して読むことができました。 でも,小夜衣のようなあざとさというか,強かさも本当はほしいんですよね…。 敢えて比べるとすると,小夜衣の方が賢さでは上をいくのだろうなぁ。 ところで,胡蝶のお相手として登場した 「平沢様」 は,『べらぼう』 でも話題のあの人ですね,きっと。 なかなか色気のあるお方だったようで,少し意外な気もしました。 …尾美としのりさんで想像するのはやめておこう,そのくらい艶っぽい場面がありましたのよ。 最後の最後にあっと驚くようなネタバレもあり,思わず 「おっ」 と声が出ました。 小夜衣,胡蝶ともに,無事に年季が明けて,幸せな人生を歩めていることが本当にうれしかった。 実際の吉原にはここまできれいな話はなかったのかもしれませんが,このくらいの夢があっても良いよな…と思いながら,読み終えました。 素敵な読書体験でした。 …おっと思い出した,次の 『べらぼう』 で描かれる 「俄祭り」 の話も出てきて,内心盛り上がりながら読んだのでした。 すごくいいタイミングだったな(2日連続で自画自賛)。
|