昨夜実家に帰ると居間に立派な座卓が出ていた。 うちにこんな座卓あったっけ? あぁ、コタツのヒーター部分を外して置いたのかな? などと考えながら、「えらい立派な座卓を出したんじゃね」 と言うと 「これはいわくつきの座卓なのです」 ともったいぶった口調の母。 いわくつきとは? 広島市の並木通りにある、父が銀行員時代から馴染みで同期の人とよく利用していた料理屋さんがこの春お店を閉めることになり、母も父の同期の人に誘われて最後に食事と挨拶に行っていたのですが、先日一緒に行った同期の人から 「あんたー、座卓はいらんかい? ふくみ (その料理屋さん) から5つほどもらって帰ったんじゃが」 と電話があり、「じゃあ、1つください」 ともらい受けたものらしいのです。 お店を閉めるにあたり、座卓や食器類の処分に困ってあちこちに声をかけられていたらしく、その同期の人が座卓を引き受け、食器類の運搬も手伝ったらしい (食器類は近隣の飲食店に差し上げたらしいです)。 今週火曜日に持ってくると言うので、「その日は出かけて留守なので、車庫の青いシートの上に置いといて」 と気楽に頼んでおいたそうな。 最後に食事をした部屋に小ぶりの座卓が2つ並べて置いてあったのでそれだと思っていたら、帰ってみてビックリ、100×150センチぐらいの立派な座卓が置いてあったのです。 そしてそれをえっちらおっちら家の中まで運んだそうな。 試しにちょっと持ち上げてみましたが、かなり重かったですよ。 そういう次第で我が家に立派な座卓が登場したのでありました。 私もまだ伝い歩きをしていた頃にそのお店に連れて行ってもらったことがあるらしいのですが、座卓の縁を持ってきゃっきゃっ言いながら座卓の周りを回っていたら、父に 「他のお客さんに里心がついて早く帰ったりしたらお店の迷惑になるけー、まっこを黙らせ!」 と母が叱られたらしい (「"黙らせ!" 言われても黙らんよねー」 と母)。 我が家に来た座卓は、もしかしたら私が伝い歩きに使った座卓なのかもしれません。 これからは我が家で大事に使うことにします。 父も喜んでいることだろう。
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