今日の2本目。 『チェンジリング』 を観ました。 ネタばれあります。 ご注意ください。
クリント・イーストウッドの監督作品を観るのは初めて。 アンジェリーナ・ジョリーの映画を観るのも初めて。 2時間22分とかなり長時間の映画でしたが、テンポ良く進んでいくので、長さをまったく感じませんでした。 …観終わった後、お尻が痛かったくらいで。 1本目の 『永遠のこどもたち』 同様、こちらもテーマは母性かな。 あぁ、どちらも息子が行方不明になるという点が共通していますね。 コピーに 「魂で泣く本当にあった物語」 とあるように、実話を基にした映画なのですが、1920年代のアメリカではこんなことが本当に起こっていたのかと思うと、腐りきった警察組織に憤りを感じるやら呆れるやら。 行方不明になって5ヶ月後に帰ってきた息子 (ウォルター)は、まったくの別人 (偽ウォルター)。 でも警察はそれを認めようとせず、母親であるクリスティンを異常者扱い。 思い出してもむかむかしてきます。 警察や、警察に依頼された医師があくまでも 「この子がウォルターだ」 と言い張る中、偽ウォルターを診察した歯科医が 「この子はウォルターではありません。 喜んでそれを証明する文書を作成しますよ」 と言ってくれたシーン、学校で偽ウォルターと接し、歯科医と同じく 「この子がウォルターだなんてとんでもない。 大統領の前でだって宣言しますよ」 と先生が約束してくれるシーンでは、胸が熱くなりました。 でも、あんなに腐りきった警察が権力を奮っている時代なので、「もしかして権力に屈して、証言を変えてしまうのでは?」 と不安になったりもしました。 裁判で本当に証言してくれているシーンを見たら、またうるっとなってしまいました。 必ず救いはある。 警察に強制的に精神病院に入院させられたクリスティンを応援してくれるキャロルの存在も良かった。 自分がひどい目に遭わされることを承知で、クリスティンをかばってくれるんですよ。 なかなかできることではありません。 なので、クリスティンが弁護士たちの力を借りて、警察に強制的に入院させられている患者たちを解放するシーンで、クリスティンとキャロルがアイコンタクトをとるのを見たら、またうるっと。 必ず救いはある。 …でも、どんなにクリスティンが頑張っても、結局ウォルターが発見されることはなかった。 実話だから仕方がないのですが、ここに一番救いがほしかった。
ラストシーンでのクリスティンの一言と、そのあとのテロップに泣きました。 確かに魂で泣く映画でした。
すみません、またとりとめのない文章になってしまいました。 文章力がなくて、いかんです。
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