うじらぼアイチャッチ

2013年12月04日(金)

体験会の様子

視覚障害者のためのiPad体験会 in 北部九州を開催しました。
12月6日 長崎
12月7日 熊本
12月8日 久留米
にて開催しました。午前がロービジョンの部,午後が音声の部です。拡大読書器等のメーカーさんも一緒に回り,視覚補助具についてトータルで情報をお届けする機会となりました。

2013年10月28日(月)

長野県教育委員会様の招聘で,長野県の特別支援学校の先生方の実践報告中間発表を拝聴し,私なりの意見を述べさせていただきました。どれも,子どものニーズに根ざしており,私自身勉強になりました。その後,90分という短い時間ではありましたが,特別支援教育でのiDevicesの活用についてお話をさせていただきました。 機会をあたえていただき,ありがとうございます。

講演の様子
視覚障害視野のためのiPad体験会 in 北部九州を実施しました。
12月4日(金) 長崎
12月5日(土) 熊本
12月6日(日) 久留米
で開催しました。1日,ロービジョンの部と音声の部を開催。拡大読書器等のメーカーさんも一緒に動き,トータルの視覚補助具について情報をお届けする機会となりました。

2013年06月25日(火)

今回は,火曜日に行われた,視覚障害「自立活動」指導法Iという3セメスター(2年前期)の授業の様子です。
テーマは,拡大教科書(リフォームド拡大)とオリジナル教科書を 比較して,視認性を向上するための工夫点や不便な点について調べ不便な点については,授業中の教師がどのように振る舞えば, 不便な点とならないかを調べることです。
ここでは,iPadが登場しました。

1.教科書分析
各班(1班3,4名)に拡大教科書とオリジナル教科書を配布し
まずは,教科書分析を行います。
上記のテーマに該当する部分を調べてもらいます。

2.報告書の作成
上記のことを報告書としてまとめます。
ここで登場するのがiPadです。大まかな手順は以下の通りです。
(1)教科書の写真を撮影する。
(2)写真を加工する
(3)Keynoteに写真をまとめる
(4)コメントを書きこむ
です。
この活動を通して,これまで学んできた弱視者への支援法が拡大教科書でどのように実現されているのかを確認することと,拡大教科書の長所と短所を探ること,短所については授業中どのような支援が求められるかといった点を考えることを目的としています。

 昨年までも行ってきましたが,昨年までは,口頭発表のみでした。
 しかし,iPadは,上記の(1)から(4)が一台で行える点がとても便利です。
 学生たちは,こんなことはできないか,こうしたいのだがどうしたらよいか といった具合にさらに良いものにしようという発想も生まれてくるようです。

 この後,完成した,KeynoteのファイルはDropBoxを使って私のiPadに集約して,来週は,それを利用した報告会となります。

視覚障害「自立活動」指導法Iの様子

2013年06月22日(土)・23日(日)

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
2013年6月22日(土)~23日(日)
チサンホテル&コンファレンスセンター新潟
とても良い体験ができました。以下の2本のプレゼンを行いました。

  • 氏間和仁・北野琢磨 (2013) 弱視教育での困難と携帯端末の活用による支援. 第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会抄録週, P110.
  • 三宅琢・氏間和仁 (2013) 「生きる」を変える,携帯端末と視覚リハ事情. 第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会抄録週, P55.

 高橋政代先生の講演,今回で3回目になりますが,日進月歩の領域,毎回,新しい学びがあります。高橋先生が視覚障害リハも大切にされている思いがよく分かりました。最先端のiPS細胞による治療で視機能を獲得させるために頑張る人,その保有視機能を生活の中で生かせるようになるために頑張る人,それぞれが頑張ることで良い結果が得られそうですね。

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会の様子

2013年06月08日(土)「iPad教育相談会(6月)」の様子

iPad教育相談のご報告
開催日:2013年6月8日(土)
場所:広島大学教育学部C棟,特別支援教育実践センター
参加者:7名でした。
開始時間
10:00 女性(80代)(広島)
10:00 女性(50代)(広島)
11:00 女性(高1)(岡山)
13:00 男性(40代)(広島)
13:00 男性(80代)(広島)
15:00 女性(50代)(広島)
15:00 女性(50代)(広島)

10:00 女性(80代)(広島)
 iPadでオンラインの新聞を読む練習。
 新聞紙をiPadで読む練習を中心に行いました。

10:00 女性(50代)(広島)
 iPad miniを購入された方です。
 VoiceOverでの基本的な利用方法を取り扱いました。
 特に,WebやYoutubeの検索の練習を中心に行いました。

11:00 女性(高1)(岡山)
 現在,高校でiPadを利用しています。
 その中で生じる様々な課題を一緒に考えました。
 例:PDFを読書する際の行替えの問題
   iPadのバックアップの問題

13:00 男性(40代)(広島)
 視力の低下によりiPadで仕事を続けるということを目指しおられる方です。
 拡大読書器と比較検討をしていらっしゃるようです。
 スタンドとiPadの両方を利用する方法をとても気に入られました。

13:00 男性(80代)(広島)
 最高齢の方です。
 iPadでPDF化された本を読む練習をされている方です。
 前回から,3週間ほどですが,ご自宅で「10ページ読んできました。」と
 おっしゃっていました。
 初めてのことです。
 iPadを利用され始めたころは
 「本物の本の方が読みやすい,ここまでして読書しなくてもいいかな」
 とおっしゃっていましたが,昨日は
 「本物の本よりも,こっちの方が文字がはっきりしていてよく見えていいですね。」
 とおっしゃっていました。
 やはり,iPadも道具,評価するのには熟練の問題が重要ですね。

15:00 女性(50代)(広島)
 iPadでインターネットの検索,料理のレシピを見ることを中心に取り扱いました。

15:00 女性(50代)(広島)
 iPadを視覚補助具として,新聞を読んだり,カタログを見たり,商品の型番を見たりと
 ご本人の仕事も含めて日常生活での利用を一通り体験してみました。

教育相談後のミーティングでは,
・iPadをよりよく利用するために,新聞に付箋を貼ったり,様々なスタンドを試したりといったローテクのアプローチも重要であること。
・Safariだけに頼るのではなく,目的に特化した検索・閲覧アプリを探すことの重要性。
・光学的視覚補助具など他の補助具とiPad,それぞれの長所を理解して使い分けていくことの重要性。
・VoiceOver利用の際,実際の練習に入る前に,ジェスチャーの集中トレーニングを行うことの重要性。
・ホーム画面を整理することの重要性。
・教育相談で行った内容をまとめた文書を持ち帰っていただくことの必要性。
などが取り上げられ,意見が交わされました。

今回お手伝いいただいた学生のみなさん
松下さん(4年)
瀬尾くん(4年)
古山さん(3年)
午前中から,夕方までご苦労様でした。
今回も,いい学びができましたね。
学びの機会を与えてくださったみなさまに感謝!!

次回以降の予告
7月27日(土)
8月29日(木)
9月15日(日)

iPad教育相談会(6月)の様子

2013年06月05日(水)「視覚障害心理学(1セメ)」の様子

視覚障害心理学 第8講の授業の様子です。
6月5日(水)5コマ 16時20分~17時50分

本時は,大学生になったということもあり,
各班で視覚の発達に関する論文を,読んでプレゼンの準備をして,プレゼンするという流れです。
目的は,先行研究より視覚の発達に関係する外的要因を見出し,教育への示唆を考える。

です。取り上げた論文は以下の3編。
P Buisseret andM Imbert (1976) Visual cortical cells : Their developmental properties in mnormal and dark reared kittens.
COLIN BLAKEMORE & GRAHAME F. COOPER (1970)Development of the Brain depends on the Visual Environment
Held, Richard; Hein, Alan (1963) Movement-produced stimulation in the development of visually guided behavior
視覚発達では,とても有名な論文です。

これを班に割り当て,論文概要の資料とともに,実験の概要と結果をまずは理解します。
その後,教育への示唆について考えました。

それらの内容をプレゼンするためのiPadでプレゼン準備です。

環境は,
Wifiルーター EMOBILE (自前)
AppleTV(自前)
iPad 各班に1台

学生たちが主に取り組んだプレゼンの方法
・ホワイトボード
 手書きで,文字でまとめたり,図示したり,各班工夫してまとめました。
・写真
 資料を撮影して,プレゼンで用いました。
・Skitch
 資料を撮影した写真に,さらに文字を書き込みプレゼンで用いました。

各班のiPadをAirPlayでAppleTVに接続して,各班の代表が制限時間ないで発表しました。

おおむね教育への示唆としては
・光刺激がないと17野の正常反応する細胞は育たない。
・視覚刺激が偏っていると,17野で反応する細胞は偏って育つ。
・視覚と運動の両方の刺激が加わる事で,視覚認知はより洗練される。
といったところでしょうか。

授業ですでに,17野について取り上げていましたね。
論文を読むことで論文に親しむことができれば何よりです。
そして,その論文をどう解釈し,教育にどう生かすかの点について考えることの楽しみが伝わればいいなぁ。

視覚障害心理学の様子

2013年05月28日(火)「教育実習対応補習」の様子

本日は「スタンド型拡大鏡」について取り上げました。

本日は,iPadは登場しません!(笑)

1.スタンド型拡大鏡の特徴,適応をまとめる。
 スタンド型拡大鏡の長所や短所,どういったケースに 利用が効果的かなどについて考えました。
2.スタンド型拡大鏡の足の長さについて考える。
 スタンド型拡大鏡の足の長さがレンズの焦点距離になっていないことを確認す るために,単眼鏡を利用しました。
 単眼鏡を平行光線にピントを合わせます。
 そのまま,スタンド型拡大鏡のレンズを覗くとぼやける事を確認します。
 スタンド型拡大鏡のレンズから出射する光線は平行光線で無い事を整理します。

3.スタンド型拡大読書器の足の長短を考える。
 検眼レンズセットを拡大鏡に接しておき, 単眼鏡で覗きながら,ピントの合い方を確認します。
 拡大読書器に,+0.50Dから+0.75D,+1.00Dあたりで 像が鮮明になる事を確認します。(もちろん機種により結果が異なります)
 この結果を下に,拡大鏡の足が短い事を整理します。

4.スタンド型拡大鏡の足の長さが短い理由を考える。
 なぜか?考えます。

5.この拡大鏡を無水晶体眼の人が利用する場合の注意点について考えます。

少し時間が残ったので。
6.通常の手持ち型拡大鏡と屈折異常が残っている場合のことについて,及び, 無水晶体眼で遠見用,近見用のめがねを掛けている場合の視距離について考えま した。

次回は,授業事例に基づく指導法について考えます。
補習授業の様子

2013年05月22日(水)「視覚障害心理学」の授業の様子

1年生授業
視覚障害心理学の様子をご報告します。

環境を少し説明します。
教員用iPad1台
学生用iPad10台(1グループに1台)
EMOBILEのルーター(自前)1台(10台ぶら下がれる)
AppleTV(自前)
です。

私は,講義の際は,ルーターとAppleTVをだいたい持ち歩いています。 なぜかというと,学内のWiFiにAppleTVを接続する際,教室によって設定が変わ ると,その変更をするのが面倒だからです。
AppleTVが接続先を覚えていてくれたら良いのですが・・・。
ですので,授業の初めに学生のiPadをAppleTVにつなぐ練習をしました。 授業中は,各iPadを機内モードにしておいて, AppleTVに接続するときだけ,機内モードを解除するというルールを 確認しました。
本日の授業のテーマは,
「小数視力を理解する。」です。

・θ=高さ/視距離×57.3 又は 3438の理解(事前課題)
・上式を使いこなす練習問題
・閾値の理解
・視認閾,分離閾,認識閾等の理解
・分離閾と視力の関係の理解
・小数視力の定義の理解
・小数視力の遠見,近見のギャップサイズを求める練習問題

今回は,この中の練習問題でMyScriptCalculatorで計算し,その結果を,ホワイトボードにまとめてもらいました。
その後,学生用iPadのホワイトボードに記入した回答を そのままAppleTVに投影して,全員で答え合わせをするという 流れを取りました。
いつもは,私が前で解いて見せて,答え合わせをしますが, 学生の回答をそのまま供覧すると,やりがいが増すのかなと 考えたためです。このことは今回は確認できませんでしたが, 少なくとも,私が模範解答を出すよりも,学生の授業への 参加はますのかなと想定しています。
また,どの班があてられるのか分からないので, より積極的な参加につながればいいなとも思っています。
視覚障害心理学の授業の様子

2013年05月21日(火)「3年生対象 教育実習対応補習」の様子

3年生対象の,教育実習対応の補習の報告です。

今回のテーマは,単眼鏡です。
前時に,ケプラー式とガリレイ式の仕組みと倍率の計算方法などを実験を交えて 学びました。
本日は,実際にケプラー式とガリレイ式の単眼鏡を用いて 演習を行いました。
ガリレイ式はめがね式のものを掛けてみました。 ケプラー式は手持ち式の単眼鏡です。

ケプラー式は
・平行光線にピントを合わせる練習の意義
・平行光線から発散光線に変わるときの筒の捻り方の練習の意義
・接近できなくなった際の近用アタッチメントの意義
などについて実際に触りながら学びました。

その後, 屈折異常が残っている際のピント指導時の注意点を学びました。 ここでも,iPadの登場です。毎度おなじみのMyScriptCalculatorです。 ケプラー式の場合,例えば遠視が残っていると,倍率が落ちることと,ピントを 合わせる際に正視の人よりも筒が長めになってしまうことを実験と計算で学びま した。
このことを十分に理解していただいて,子どもにピントの学習をさせる際には 気をつけてほしいものです。 実際に遠視の学生がいたので,実際に試してもらいました。 学んだとおりに,通常の筒の長さよりも長めに市内とピントが合わないことが確 認できました。

また,倍率と対物レンズ径から,射出瞳を計算し,実際に射出瞳を観察しました。 さらに,対物レンズ径と視野を比較し,対物レンズ径と視野の関係についても観 察しました。これらはケプラー式で行いました。

これを踏まえて,単眼鏡を選ぶ際は,単位単眼鏡が大きいとか小さいといった観 点だけではないことを考えました。

次時は,拡大鏡と屈折異常の関係を考え,さらに拡大読書器を取り上げます。
補習授業の様子

2013年05月19日(日)「iPad教育相談会」の様子

iPad教育相談会(5月)が終了しました。 ご利用いただいたみなさま,ありがとうございます。

10時から 小1の男の子(広島)
11時から 高3の女の子(愛媛)
13時から 88歳の男性(広島)
     50代の男性(島根)
15時から 60台の女性(広島)
     中学校の担任の先生(広島)
の6名の方が訪れてくださいました。
ありがとうございます。

今回も,さまざまな発見,学びがありました。 感謝申し上げます。

今回のトピックスとしては, ロービジョンの方が,部分的にボイスオーバーを入れながら操作する方法を一緒 に考えたことです。
何が書かれているのか,十分に見なくても操作できるところはボイスオーバーを 切って行い,メールの内容とか,ホームページの内容など,はっきりと見ておき たい部分にきたらボイスオーバーを入れて利用するという方法を一緒に考えまし た。 この方法はかなり,使えるということを印象として感じました。

お手伝いいただいた学生さん。
4年 松下さん,城田さん
3年 古山さん,落石さん
1年 原さん,藤田さん
ありがとうございました。
今回もよい学びができてよかったね!

今後の予定
7月27日(土)
8月29日(木)
9月15日(日)

iPad教育相談会の様子

2013年05月15日(水)「視覚障害心理学」(1セメ)授業の様子

小グループを作って,グループワークをしながら,授業を進めるスタイルをとっています。
グループワークをするメリット
  1. 大集団と違って質問しやすい。
  2. お互いの考えを好感できて学びの深まりや広がりが期待できる。
  3. 認識誤りを訂正できる。
  4. お互いのことを理解できる。
  5. 講義で理解しにくかったところを教えあえる。
私は,グループワークを2つの種類に分けています。
1つは,授業の目的に沿ったワーク。
2つめは,「学びの共有」のためのワークです。

 本日は,網膜から,視路と視中枢の話でした。
 たとえば,「網膜の視力がよい部分の大きさを調べよう!」といったワークを 行いました。
 100円玉を2つ並べて,30cmほど視距離をとって一つの硬貨の製造年 を読んだ際,同時に隣の製造年が読めないことを確認し,その距離を計算して, いかに網膜で分解能の高い範囲が狭いのかについて考えました。
 そこで活躍するのが,iPadです。ここでも,MyScriptCalculatorが大活躍,三 角関数もおてのものです。たとえば,上の式だと,tan( )=2.2/30と入力すると, ()内に角度が表示されます。
これは便利。

  2つめの「学びの共有ワーク」は一通り,ワークとか説明が終わった後,グ ループで学んだことを交換させます。その間,机間俳諧(笑)をしていると,理解が不 十分なグループからは声がかかります。これを狙っています。もちろん,グルー プ内でわからない学生がいて,それを教える立場の学生がいると,そこで解決し ます。それも狙いです。

  もちろん,授業中こういう時間をとるためには,事前課題も大切,この授業 の事前課題は,眼の水平断面図を描いて,そこに名称を書き入れて来ることです。 もちろん,事前に,私の試問を受けることが課せられています。こうしておくと, 何かを参考にして学べること,覚えることは家庭で行い,,みんなが会した授業では, そこでしかできないことを行うといった,面接で行う授業の存在意義がより明確にな るように感じます。

  まだ,高校生+2か月ですから,こうやって,主体的に学ぶことの楽し さとか,わからないことは尋ねてもいいんだという考え方を定着できればと考え ています。
視覚障害心理学の授業の様子

2013年04月14日(日)

今回は,
9時から,高校3年生(愛媛)
11時から,高校1年生(山口),83歳の女性
13時から,高校1年生(岡山)
15時から,88歳の男性
の5名の方の参加がありました。
見学者は,眼科スタッフ2名,特支コース1年生 4名,理学部4年生 1名でした。
みなさま,お休み中,また遠くからお越しいただきありがとうございました。

高校生はみは,通常の高校(進学校)に通っている方で,授業でのiPadの活用に期待を寄せる方たちでした。個別的にニーズはありますが,主には以下のようなことをやりました。
・iPadで番所や資料を撮影して見る。
・撮った写真の整理
・PDF教科書の利用
・その他アプリ

特に,岡山の高校生は,視力は0.1程度ですが,求心性視野狭窄が重度で,voice overと3本指ズームを組み合わせて利用しました。
この点は,以前にもこのMLで指摘しましたが,例えば写真アプリで写真を見ている際だと, Voice Overで3本指フリックは,隣の写真への移動ができます。 3本指ズーム時は,3本指フリックは,拡大画面内でのすくリールができます。 ただし,Voiceoverと3本指ズームを併用した場合は,3本指フリックをすると 画面がスクロールしますし,なおかつ隣の写真へと移動します。 やはり,これはとても扱いにくいじょうきょうがあります。
そこで,ホームのTクリックにVoiceOverを割り当てて, 写真を3本指ズームした際には,VoiceOverを切って利用するように しました。 こうすると,3本指ズームした際に3本指スクロールすると 1画面から外へは出なくなり,かなり操作性が向上しました。
88歳の男性は,いよいよiBooksで本を読む練習にはいりました。 同時に写真を撮る練習も始めました。 操作がなかなか難しいですが,ゆっくりと進んでいます。
高校生になると,資料も多く,iPadの活用はかなり重要な役割を担うということを感じています。
ぜひ,視覚特別支援学校の先生方の学校でそういった相談がありましたら,選択肢の一つとしてiPadを紹介してほしいと願っております。
実際に,教育活動や,こうした中高生と教育相談をしている経験から,今,視覚補助具の選択肢の一つにiPadを入れないことは,ありえないと考えております。
ぜひ,センター的機能に最新の情報を加えていただきますようお願いする次第です。
視覚障害者のためのiPad体験会 in 広大 個別講習会

2013年03月31日(日)

 「第13回 視覚障害者のためのiPad体験会 in 広大 個別講習会」を開催しました。
 個別講習会は,午前は弱視の中学生・高校生対象のワークショップ,午後に個別講習会を開きました。広島大学を3年前に卒業した弱視の加藤さん(現在,企業に勤務中)という方に愛媛県から参加いただき,現役中高校生の学校での悩みや過ごし方について,経験者として話をしていただき,弱視同士の苦労を分かち合い,工夫などを共有しました。もちろん,iPadの威力についても触れて,少し体験もし,保護者と参加した生徒は,iPadの威力に衝撃を受けているようでした。午後は一人50分の個別講習会でした。こちらの参加が11名でした。3テーブルで対応いたしました。参加年代は,10代が6名,40代1名,50代2名,60代1名,80代1名でした。最高齢は88歳です。地域別で見ますと,広島4名,岡山2名,熊本1名,愛媛1名,島根2名,鳥取1名でした。
 さらに,事後アンケートを見て,とても,はっとしたのは,「あなたの写真をホームページ等で公開していいですか?」には,10名/11名,あなたの氏名と眼疾患などを研修会等で利用していいですかについては,「氏名を利用してかまわない」が11名/11名でした。
 みなさんが自らをさらけ出して,私どもの活動に協力してもいいよという気持ちが伝わってきて,さらに頑張らなければ・・・という気持ちが沸き立ってきます。
 事後アンケートも,全員が肯定的意見で,今後,生活や学習へのiPadの導入を検討されるとのことでした。
 今回の講習会の開催に際しては,講師として加藤友紀さん(広大OG),氏間研究室のメンバー,松下さん,瀬尾君,亀井さん,城田さんのご尽力をいただきまいた。また,ソフトバンクモバイル様から機材の貸し出しをしていただきました。心から感謝申し上げます。
第13回 視覚障害者のためのiPad体験会 in 広大 個別講習会

2013年03月29日(金)

3月23日から28日まで,ADE(Apple Distinguished Educator)の2013研修会がありました。少しずつ,報告します。
ADE institute 2013

2013年02月24日(日)

広島市内で「視覚障害者のための携帯端末サロン」を開催しました。参加者は5名。外でiPadを活用して様々なものを見る練習を一緒にしました。旦那様も一緒に参加され,操作の様子をご覧になっていました。
室内では,松下さん(3年)が,小学5年生の男のに操作方法や便利アプリを紹介していました。こちらは,お父様と一緒に参加されており,一緒に話し合いながら操作方法を一緒に練習しました。
そのほかにも今回は,お父様と息子さんのペアでのご参加など,ご家族での参加が多い回でした。視覚障害者が新しい方略を得る際,身近にそのことを支えてくれる方がおいでる,例えば,「ちょっと,ここを見て」とか「いま,どんな画面になっている」といったことを尋ねられる人がいることは,習得にとってとても重要な要素だと考えられます。
鳥取盲学校研修会

2013年02月23日(土)

「第6回西日本視覚障害児教育研究会(合同ゼミ)」を開催しました。大阪教育大学,福岡教育大学,広島大学で視覚障害を学んでいる学生と教員,総勢35名の参加がありました。

2013年02月20日(水)

鳥取県立鳥取盲学校にて校内研修でお邪魔しました。鳥取盲学校は氏間研究室と研究パートナーシップを結んでいる学校です。研修は,5・6・7時間目を利用して開かれました。
5時間目は,弱視の生徒さんを対象にした体験会(この体験会も先生方に見学いただきました)。6,7時間目は指導者対象の研修会でした。多くの先生方にご参加いただき,質問も多く寄せられ充実した内容になったと思います。お呼びいただきありがとうございます。鳥取盲学校へは8月にも伺う予定です。よろしくお願いいたします。
鳥取盲学校研修会

2013年01月16日(水)~18日(金)

学部生2名(桑原竜太君・松下萌さん)と私の3名で,1月17日・18日と茨城県水戸市で開催された「第54回弱視教育研究全国大会」に参加しました。会場は,ホテルレイクビュー水戸でした。茨城県立盲学校の先生方のお心配りによりとても快適に研究会に参加することができました。心より感謝申し上げます。
氏間研で遠方の学会等へ参加する際は,その前後に施設見学を設定することが多いです。折角,旅費をかけて遠くへ行くのですから,多くのことを学べるといいなと思います。
今回お邪魔したのは,横浜訓盲学院でした。盲重複教育の最前線の現場です。学院長の中澤先生は,10年来の知り合いで,歓待していただき,こころから感謝申し上げます。現在,盲学校では重複障害の割合が高くなってきており,学生たちにも,重複障害教育の重要性を認識していただけたかと思います。私立の学校ですが,効率にはない,フロンティア精神を感じる理念と指導場面を拝見することができ,とても刺激を受けました。
弱視教育研究全国大会茨城大会参加記 弱視教育研究全国大会茨城大会参加記
折角の横浜ですので,中華街でお昼をいただき,スーパーひたちにて水戸へ移動しました。
弱視教育研究全国大会茨城大会参加記 弱視教育研究全国大会茨城大会参加記
いよいよ,研究大会です。北九州視覚特別支援学校の北野琢磨先生とも合流しました。
弱視教育研究全国大会茨城大会参加記 弱視教育研究全国大会茨城大会参加記
本研究大会では以下の発表を行いました。
  • 北野琢磨・氏間和仁 (2013) 理科授業における弱視生徒への多機能携帯端末の活用について-iPadを中心とした検討-. 第54回弱視教育研究全国大会茨城大会プログラム. 16-17. (会期:2013(H25)/01/17-18,会場:ホテルレイクビュー水戸(水戸市)).
  • 氏間和仁・牟田口辰己・木内良明 (2013) 教育的視機能評価を支援する携帯端末用アプリの開発と評価. 第54回弱視教育研究全国大会茨城大会プログラム. 18-19. (会期:2013(H25)/01/17-18,会場:ホテルレイクビュー水戸(水戸市)).
  • 桑原竜太・氏間和仁・牟田口辰己 (2013) 板書の文字サイズとチョーク色が読速度に与える影響について-低視力シミュレーション下での基礎的実験-. 第54回弱視教育研究全国大会茨城大会プログラム. 28-29. (会期:2013(H25)/01/17-18,会場:ホテルレイクビュー水戸(水戸市)).
会場にて,ご意見・ご質問いただき感謝申し上げます。今後ともご指導よろしくお願いいたします。
弱視教育研究全国大会茨城大会参加記 弱視教育研究全国大会茨城大会参加記
もう一つ,ニュースです。研究会会場にて,「見えにくい子どもへのサポートQ&A」(氏間和仁編)が1月17日に読書工房より発売されました。その現物を手に取ることができました。執筆陣のみなさま,お疲れ様でした。
弱視教育研究全国大会茨城大会参加記
2日間お疲れ様でした。現在,筑波大学で学んでいる,鈴木麻央(氏間研OG)にも,ずいぶんお世話になりました。
弱視教育研究全国大会茨城大会参加記

2013年01月07日(月)「ゼミ初め」

ゼミ初めで,学生たちがお土産と写っている写真

5コマ目と6コマ目は,2013年の氏間研究室ゼミ初め。学生のみなさんが持ち寄ったお土産を囲んで,年末年始の話と今年の意気込みを離しました。もちろん,4年生は,5日・6日に行った集中作業の成果を発表しました。今年もよろしく!

2013年01月01日(火)「謹賀新年」

謹賀新年のイラスト

昨年も,様々な成果を上げられました。
職場・学生のみなさんに支えられたことはもちろん,学校・教育・福祉・労働・行政・保護者の方々に支えられ歩んできました。
本年も引き続き,ご指導の程よろしくお願い申し上げます。みなさまにとってもよい1年でありますように。
2013年1月1日

昨年までの日記は,日記2012をご覧ください。