うじらぼアイチャッチ

2016/12/29 年末のご挨拶

2016年も大変お世話になりました。

集合写真、結局、一度も全員揃わなかった・・・。

・歓迎:
ゼミ生を6名(学部3年 5名、特専1名)迎えました。全員で10名になりました。
・あい塾:
毎週、広島市内に出かけて行って教育相談を行なう、ウィークリー出張教育相談 あい塾を開始しました。藤田さん、町田くんが、大活躍でした。
・そら塾:
遠くの視覚障害者に教育相談を提供することは、将来、盲学校が各県のセンター機能を発揮するのに重要ではないかということで、通信による遠隔教育相談 そら塾をはじめました。結果、十分に指導が行える可能性があることを示しました。池畑さん大活躍。
・福井の調査:
授業中でのタブレットの効果を調べるために、述べ10日間福井の盲学校へ調査に出かけました。加茂さんが活躍しました。
・再会:
全国各地で活躍するゼミのOB、OGたち! 今年は、新潟の学会で、宮崎の研修会で、高松の一鶴で、岡山の結婚披露宴で,福岡のもつ鍋屋で再会しましたね!全国各地で活躍している卒業生にエールです!
・教育相談:
毎月、欠かさず行いました。3年生、頭角を現してきましたね。
・打ち上げ:
飲み会好きな、ゼミであることに間違い無いです。みんなで日を合わせるよりも、回数を増やして、来られるチャンスを増やす、飲み会支援です!笑
・忘年会:
少人数で、濃い話ができましたね!

今年も、多くの方々に支えられ、たくさんの成果を残せました。

周りの関係者への感謝をかみしめつつ、振り返り、来年に備えましょうね!

今年も大変おせわになりました。

良いお年を!

氏間研究室は、明日が仕事納めです!
1年の振り返りの写真


2016/12/16 あい塾 報告

 私たち4年は、8ヶ月間あい塾を通して生徒と関わらせていただきました。3年生に引き継ぎ、藤田と町田は、昨日があい塾最終日でした。
 長期間生徒と関わるという経験は初めてで、生徒の成長を実際に見ることができ、貴重な経験となりました。
 生徒Aは、英語の学習を中心に進めてきました。あい塾で初めて学習にiPadを利用したのですが、初めは基本操作も難しく時間を要していました。設定アプリのアクセシビリティから環境設定する方法を本人に紹介し様々な方法を試してもらったところ、今はホームボタン3回押しで白黒反転し、また、3本指Wタップでウィンドウズームを併用して学習を進めています。iPadを利用していくうちに、分からないことを人に聞く以外に、今までは選択肢になかった「自分で調べる」という手段を手に入れていることを確認できる場面が多々みられるようになりました。
 昨日の英語学習では、3年生の指導者が『Finger Board』を使用して問題を作成してきており、その問題を生徒との間でAirDropで、共有し、be動詞の復習問題を行いました。このアプリでは、正誤の判定を即時にフィードバックしてくれるため、復習問題や確認問題をスムーズに行えます。また音声データも添付することができるので、英文の読みの確認も同時に行うことができます。既存のアプリでの学習もよいですが、きめ細かく学習者のニーズに応えるためにはこういった、教材を自作できるアプリを使いこなすことは重要だと思いました。
 漢字学習を中心に進めてきた生徒Bは、読めない漢字や、分からない漢字をiPadの辞書アプリを用いて調べることをスムーズに行えるようになりました。生徒Bは、iPadを特に視覚補助具として利用しています。拡大鏡を所持ていますが、iPadの手軽さから、プリントを確認するときはカメラアプリで撮影した写真を拡大して確認することが多くなっています。
 前回から、学校のプリントのファイル整理もあい塾で行なっており、さらに、整理したプリントの復習をしています。昨日は、社会のプリントを復習として解き、教科書を読みながら答え合わせをしました。その時に、わからない漢字は、『漢字筆順辞典』や『広辞苑』を使って調べました。複雑な漢字は、細部が見えずらいということもあり、教科書をカメラアプリで撮影して、拡大して確認しておりました。マルチタスクを使用することで、より見やすいとの声を本人から聞くことができました。カメラアプリを使うと、文字だけなく、教科書の写真や絵も大きくして見ることができます。今回は、最後の晩餐をじっくりみて、この絵で表現されていることについて話し合う活動をしました。
 今はカメラアプリで撮影した教科書は、撮影したっきりとなっていますが、『Good Notes』を使用して、撮った写真をまとめていくことで、書き込みや本文の拡大表示もできるという提案をして終了しました。
 センター数学に取り組んでいる生徒Cは、今日からセンター英語にも取り組むようになりました。
 また、生徒の使用するiPadの画面『refrector』を用いて指導者の手元にあるMacBookに映し出すということを新たに行いました。この生徒は、iPadの画面に顔を近づけて数学の問題を解いていたため、指導者が確認しづらい状況となっていました。しかし、今回のように生徒のiPadの画面を共有して教師の手元のパソコン画面に映し出すことで、生徒がどの問題で止まっているのかということや、計算問題の思考過程を確認しやすくなりました。
教育相談の様子の写真


2016/12/02 教育相談 報告

わたしたちは,毎週,広島市内(広島ブレいるセンター)の一室をお借りして,視覚障害の方を対象にした教育相談「あい塾」を開催しています。広島大学から広島市内まで片道90分の行き道のりは,どんな指導をしようかといった話に花が咲き,帰りの90分の道のりは,反省会と次回への方針について花が咲きます。
「あい塾」は,eye(目)とi(ICT)を活用する,愛に溢れた塾といった思いを込めた名前です。ICTや弱視レンズ等を中心とした視覚補助具を利用しながら,普段の学習や生活をより豊かに,効率的にする技術の習得を目指しています。
本日は,その紹介です。毎週,金曜日 16時から17時30分に開いています。今回は,漢字を克服するための学習を続けている中学生と,センター試験お数学に汗を流す高校生が参加しました。みなさん,自身の夢の実現を目指して頑張っていますね!漢字を書くには大きく映して,大きく書くと効果的! 数学は,間違った式を,範囲選択で綺麗に消せれば効果的! 二人とも,実に上手に使いこなしていました!

教育相談の様子の写真


2016/10/26 卒業アルバムの撮影がありました

いよいよこのシーズンですね。 卒業写真の撮影の様子


2016/09/13 研修会より

第2回,第3回発達障害教育ICT活用研修会・平成28年度通級指導担当教員専門性向上事業研修会(発達障害のある児童生徒のICT活用による支援(1)を開催しました。
当日の内容のPDFファイル
9:40-11:00 ICT活用の意義
 ICT活用の基本的な考え方について講義します。権利条約,差別解消法,合理的配慮,基礎的環境整備,対応指針
11:10-12:30 iPadの操作の基本
 iPadの電源投入からカメラapp操作までの基本操作を演習します。電源のオン・オフ,各部の名称,アプリの整理,アクセシビリティ機能,困ったときの対処法
昼休憩
13:30-14:50 評価とソリューション
 読み書きテストを実施し,ソリューション提案までを演習します。教育的評価,機能評価,評価と支援(ソリューション)
15:00-16:30 アプリ・バッテリーの選定
 iPadをベースにしたソリューションを具体的に検討します。支援,アプリ・バッテリー
次回は,9月27日です。 研修会の様子の写真

2016/09/11 教育相談より

「午後一は、年長さん肢体不自由のお子さん。 この日は7ケースのお申し込みをいただいており,大忙しでした。
ワンスイッチで、曲選び、遊び選び、イエス、ノー、写真撮影、などなど、様々な活動を行いました。
同行されたご家族の方々も、ここまで主体的に選択して活動する様子をご覧になったのは初めてだった様子で、本人の活動性の高さにいたく感心されていました。
本人のポテンシャルを発揮できるチャンネルを、周りが設定しきれなかっただけで、うまくお子さんが持っている出口と、設けられた受け口が合えさえすれば、お子さんは、実力をどんどん発揮できるんですね!
療育センターでは,VOCAをやっているので,はじめは「視線入力をお願いします。」とのオーダーでしたが,どうやっても,キャリブレーションが終われず,視線はもう少し大人になってからということになりました。
iPadで今回は,2スイッチで,学生が「送り役」をして,子どもが決定するという役割分担で行いました。
はじめは,スイッチと画面の因果関係が分からずに,「??」といった具合でしたが,HANABIアプリで因果関係をつかんでいただき,その後は,DropTalkで選択活動に入れました。療育センターでVOCAを使ったスイッチ操作になれていらっしゃったので,スムーズに進んだものと思われます。
最後に、ワンスイッチでオートスキャンを実演するとご家族も納得されたようで、学生を家庭教師にお願いします。とのことでした!こういう家庭教師、いいね!
そうだ,DropTalk,スイッチコントロールで利用するモードってありましたっけ? あるといいなー。 DropTalkのスイッチコントロール,ありました!
肢体不自由の子供の相談の写真


2016/09/12 UDブラウザへファイルを送るのにはどのアプリが理想か!?

UDブラウザへテキスト付きPDFを送る比較をしてみました。
Scannable テキストを貼り付けられませんが,画像をトリミングして複数ページのPDFにして送れます。
Camscanner 複数ページのテキスト付きPDFを送れますが,UDブラウザ上でテキスト選択が難しいです。そもそも認識率が低いです。テキスト込み込みでは使い物にならないように思います。
e.Typist 1枚物のPDFであれば,送れます。ただ,送った先でテキストを選択すると,線状に選択されますが,選択はできます。認識率は高いです。
タッチ&リード これって,写真で複数ページ取り込めていたように思うのですが,今確認したら,私の能力ではできない。でも,単票PDF(テキスト付き)をUDブラウにおくると,最も,いい感じ,選択はちゃんと帯状に選択できるし,認識率もよいですね。
どれも,一長一短かー。

2016/07/25 タブレット端末を理科用スタンドに設置

弱視や見えにくい子どもにも見やすい,そしてテレビなどで中継すると,大画面で供覧できる,そんなアイデアです。
iPad等の固定に理科の実験で使うスタンドが使えます。 KENISというメーカーがスタンド用カメラホルダー 4,665円で売っています。
これと,あとは,カメラスタンド用ホルダー
例えば,
ドリームスポット- iPad ・Kindle ・7インチ~10インチタブレット用固定ホルダー(2千円弱)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00FO1GJOQ/ref=sr_ph?ie=UTF8&qid=1469502596&sr=1&keywords=タブレットホルダー

あるいは,

iPod touchサイズであれば
【スマートフォン用ホルダー】 小型軽量 iPhone スマホを挟んで三脚に取り付けられる 薄型 伸縮式 ホルダー R206 ブラック(千円) https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00CMLRIU0/ref=oh_aui_detailpage_o06_s00?ie=UTF8&psc=1
をくっつければ,OKです。
iPadをスタンドに取り付けて弱視の人もみやすい環境にの様子の写真




2016/07/17 九州ロービジョンフォーラム in 都城 専門家向け講習会  「ロービジョンケア入門」

7月17日(日)午前9時30分~午後3時 会場:茶霧茶霧ギャラリー
専門家向け講習会  「ロービジョンケア入門」
講義1「ロービジョンリハビリテーションとは」
 北九州市立総合療育センター眼科部長 高橋 広
講義2「光学的補助具の選択と使用訓練」
 大島眼科病院認定視能訓練士 山田 敏夫
講義3「ロービジョンケアとタブレット端末」
   広島大学大学院准教授 氏間 和仁
講義4「視覚障害者への支援(拡大読書器、介助歩行・食事介助など)」
福岡視力障害センター支援課長 山田 信也
機器展示:7月16日(土)正午~午後4時30分  
17日(日)午前9時30分~午後3時(専門家のみ)
参加者:76名


2016/07/16 九州ロービジョンフォーラム in 都城 公開シンポジウム

7月16日(土)午後1時~4時
会場:ウェルネス交流プラザ茶霧茶霧ギャラリー
公開シンポジウム
「ロービジョンケア 視覚障害児・者の生活を考える」
午後1時 開会・挨拶 九州ロービジョンフォーラム会長 髙橋広
午後1時5分~2時15分
基調講演「ロービジョンケアとは」
北九州市立総合療育センター眼科部長 髙橋 広
特別講演「最近の眼科治療について」   宮田眼科病院院長  宮田 和典
午後2時30分~4時
シンポジウム 「ロービジョンケアの現状と課題」
「宮田眼科病院のロービジョンケア」
宮田眼科病院眼科医 斉之平 真弓
「高齢者に対するロービジョンケア」
むらかみ眼科医院副院長 村上 美紀
「日常生活訓練(仮)」
福岡視力障害センター支援課長 山田 信也
「視覚障害児への教育支援(仮)」  
   広島大学大学院准教授 氏間 和仁
参加者:66名


2016/07/10 教育相談 報告

午前2ケース,午後5ケースのお申し込みをいただきました。
読み書きに困難のある小・中学生には、 板書への対応、 授業中のノートの基本となる、聞き書対応 を中心に行いました。
出張教育相談の場合は、黒板がない場合があります。黒板を研究室から持ち込ませていただいて活動を展開しています。 視覚障害の方はvoiceoverの練習中です。学生も良い学びがあったと思います。
小学生は、登場人物の感情の変化に着目しながら読書する活動を行っています。なんといって視覚化支援が有効です。 ニーズは、多様です。その多様な中から、少しずつプログラム化ができてきています。そして、再びケースでそのプログラムをmodifyするといった循環が確立できてきているので、何年かすると、まとめられるといいですね。
市内で、土日に教育相談を行うとき、最近、よく療育センターのstの方が数名、見学に来られます。もちろん、療育センターからの紹介で、うちの教育相談を利用している方がいらっしゃるので、その療育の際の参考にということではありますが、土日を割いて、慣れないiPadの使い方や、アプローチの考え方を熱心にメモにされています。頭が下がります。また、相談が終わった後、質問攻めにあうことも恒例となりました。その時に 療育での状況とすり合わせも行われ、私たちにとっても、大いなる学びの場です。
でも、その熱意に応えるべくお話ししています。私のみならずゼミ生にも質問していかれる、その姿勢は、私も大いに学ぶべきところがあります。毎回、良い刺激を頂いております。
昨日、興味深かったケース。うちの研究室では基本的にタッチタイプはローマ字から入ります。昨日はタッチタイプの練習を2ケースで行いましたが、2ケースともスイスイと吸収していき、速度もぐんぐん上がりました。その様子を見て保護者やstの方はとても驚いておられました。なぜなら、普段アルファベットなんてとんでもないといった状況なのだそうです。バイアスなく接するということも時には必要なのですね。もちろん、私たち対応にもバイアスはありますから、こうやって保護者やstの方のご意見を伺えることも大いなる学びです。ただ、教育関係の方がお越しになることはないので、そこが残念! 8月10日まで大学は授業ですが、小中高等学校は7月末から夏休み。
この期間をのがすことなく、8月の特訓を希望される親子が何組かありました。 7月末から8月初旬にかけては、特訓教育相談?笑 でごった返しそうですね。 ゼミ生の皆さんの協力で、こなせております。 みなさん、頑張っていきましょう!

教育相談の様子の写真

2016年4月6日(水) 視覚障害の方のe-Inclusive Education(e-IE)


2016年4月5日(火) e-Inclusive Educationの動画をアップ

e-Inclusive Education(e-IE)のためのiPad活用法を紹介します。中学校で高校で、大学で、職場で、試してみてください。視覚障害、弱視の方が学校で学ぶためのテクノロジー活用法です。

これから、増やしていきます。リクエストがあればどうぞ!


2016年4月3日(日) 入学式

今年も、新入生を迎えます。今年の学部生1年生は男性が14名と、今までになく多いです。今までにない展開があるといいですね。

2016年3月29日(火) 出張教育相談(広島市心身障害福祉センター)

6名の方にご利用いただきました。発達障害の方が3名、視覚障害の方が3名です。

2016年3月6日(日) 出張教育相談(広島市心身障害福祉センター)

6名の方にご利用いただきました。発達障害の方が3名、視覚障害の方が2名、肢体不自由の方が1名です。

2016年2月28日(日) 第9回西日本視覚障害児教育研究会(広大病院)

福岡教育大学、大阪教育大学、広島大学で視覚障害教育を学んでいる学生と教員が交流する研究会を開きました。今年は60名を超える参加がありました。来年度は福岡です。

2016年2月23日(火) タブレット体験会(福山学びの館ローズコム)

2016年2月9日(火) タブレット体験会(三次・十日市きんさいセンター)

2016年2月7日(日) 教育相談(広島大学)

2016年1月21日(木)・22日(金) 第57回弱視教育研究大会鹿児島大会(鹿児島市)

ゼミ生6名と参加しました。以下の発表を行いました。

  • 佐々木良治・氏間和仁 (2016) 弱視特別支援学級における理科授業の困難場面の検討. 第57回弱視教育研究全国大会抄録集, 12-13. (2016/01/21)
  • 河野友架 (2016) 視覚障害教育自立活動と携帯情報端末活用に関する指導の関連付け. 第57回弱視教育研究全国大会抄録集, 18-19. (2016/01/21)
  • 氏間和仁・中野泰志 (2016) TPACK frameworkを用いた授業設計の提案. 第57回弱視教育研究全国大会抄録集, 28-29. (2016/01/21)
  • 中野泰志・氏間和仁・田中良広・永井伸幸・韓星民 (2016) 弱視生徒が授業場面で有効活用できる教科書閲覧アプリの試作(2). 第57回弱視教育研究全国大会抄録集, 30-31. (2016/01/21)



2016年1月16日(土) 「障害のある人へのコミュニケーション支援セミナー」(北九州市)

北九州で実施した,iPhoneのテレビ電話機能を利用した社会実験の結果を報告しました。



2016年1月9日(土)・10日(日) 島根大学教育学部集中講義(松江市)

視覚障害に関する科目の集中講義を行いました。




2016年1月4日(月) ドリームブライトキッズ ワークショップ(広島市)

自閉症のお子さんと一緒にワークショップを行いました。料理とゲームを通して要求を中心としたコミュニケーションをとるための学習ができるよう,ワークショップを実施しました。